持続化給付金の不給付要件から、「性風俗関連特殊営業」事業者を外してください!

持続化給付金の不給付要件から、「性風俗関連特殊営業」事業者を外してください!

開始日
2020年4月27日
署名の宛先
経済産業大臣 梶山弘志様
現在の賛同数:2,386次の目標:2,500
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 坂爪 真吾

私たち「風テラス」は、風俗店で働く女性に対する無料の生活・法律相談を実施している支援団体です。

弁護士とソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)がチームで相談に当たり、風俗の世界で働く方々が、現在抱えている悩みや困難を、風俗で働いていることを隠さずに、安心して相談できる機会を作ることを目的にしています。2015年の開始以降、全国各地で累計2400名以上の相談を受けてきました。

今年2月以降、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う収入減で、風テラスの相談者数が急増しています。2月1日から4月27日までの間だけで、相談者数は1000名を超えています。

生活に困窮している中でも、風俗業界に対する社会的な偏見もあり、行政に相談することをためらっている女性も多いです。精神疾患などの障害・病気を抱えている女性、まだ幼い子どもや高齢の親を抱えて、所持金が底を尽き、明日の食費にも困っているシングルマザーも少なくありません。

緊急事態宣言に伴う休業や自粛により、全国各地の店舗の営業も非常に厳しい状況に追い込まれています。多くの人々の生活を支えてきた店舗が閉店することにより、収入や住まいを一気に失ってしまった人も増えています。

そんな中、感染症拡大による営業自粛等により特に大きな影響を受ける事業者に対して、事業の継続を支えるために給付される「持続化給付金」の申請要綱(4月27日発表の速報版)にて、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する「性風俗関連特殊営業」、当該営業に係る「接客業務受託営業」を行う事業者が、給付対象外となることが発表されました。

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●持続化給付金申請要綱(個人事業者等向け)

●不給付要件

以下の(1)から(3)のいずれかに該当する場合は、給付対象外となります。

(1) 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する「性風俗関連特殊営業」、当該営業に係る「接客業務受託営業」を行う事業者

(2) 宗教上の組織若しくは団体

(3) (1)(2)に掲げる者のほか、給付金の趣旨・目的に照らして適当でないと中小企業庁長官が判断する者

●持続化給付金申請要綱(中小法人等向け)

●不給付要件

下記の(1)から(5)のいずれかに該当する場合は、給付対象外となります。

(1) 国、法人税法別表第一に規定する公共法人

(2) 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する「性風俗関連特殊営業」、当該営業に係る「接客業務受託営業」を行う事業者

(3) 政治団体

(4) 宗教上の組織若しくは団体

(5) (1)から(4)までに掲げる者のほか、給付金の趣旨・目的に照らして適当でないと中小企業庁長官が判断する者

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2020年現在、性風俗関連特殊営業は、全国で3万件以上の届出がなされており、約36万人の女性が風俗店で働いています。

法令を遵守し、適正に納税を行っている事業者も多数存在します。こうした事業者からは、「なぜきちんと税金を払っているのに、給付金を受け取ることができないのか」という悲鳴が上がっています。

日々現場で支援に当たっている我々としては、この不給付要件自体が憲法14条(法の下の平等)に違反するものであると同時に、合理的根拠のない明白な職業差別であり、他の業界と同様にコロナの影響で苦しんでいる事業者をさらに追い詰めるものである、と考えています。

本署名キャンペーンでは、梶山弘志経済産業大臣に対して、

上記の申請要綱において、「性風俗関連特殊営業」、当該営業に係る「接客業務受託営業」を行う事業者を不給付要件から外すこと

を要望いたします。

これに加えて、性風俗関連特殊営業の事業者を含めて、どのような職業・社会的立場にいる人であっても、適正に納税をしている個人・法人であれば、今回のような社会的危機の時に、不当な差別的扱いを受けることなく、行政の支援を受けることができる、というメッセージを、経産省として改めて国民に周知して頂けるよう重ねて要望いたします。


風テラス発起人 坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)

<賛同者>

税理士法人松本 代表 松本崇宏(税理士)

武蔵野大学人間科学部准教授 木下大生(社会福祉士)

弁護士法人ソーシャルワーカーズ 浦崎寛泰(弁護士・社会福祉士)

弁護士法人ソーシャルワーカーズ 坪内清久(弁護士)

仲里建良法律事務所 徳田玲亜(弁護士)

杉並区保護司会 橋本久美子(社会福祉士・精神保健福祉士・保育士)

<風俗業界関係者・支援者・研究者の賛同者>

弁護士法人グラディアトル法律事務所 代表弁護士 若林翔

FENIX JOB 代表 新海亨

水嶋かおりん

日本風俗女子サポート協会代表 あや乃

齋藤賢(東京大学大学院・大学院生)

手コキ研究会代表 現役風俗嬢 今賀はる

ノンフィクションライター 中村淳彦

ナイトワークで働く女性のセカンドキャリア支援サイト『レモネード』

一般社団法人Grow As People

『俺の旅』シリーズ編集長 生駒明

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現在の賛同数:2,386次の目標:2,500
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意思決定者(宛先)

  • 経済産業大臣 梶山弘志様