義務教育で精神疾患を教えて偏見を無くしてほしい

義務教育で精神疾患を教えて偏見を無くしてほしい

開始日
2019年11月18日
署名の宛先
文部科学大臣  文部科学省初等中等教育局 スポーツ庁政策課学校体育室  厚生労働省メンタルヘルス 内閣府 内閣官房  孤独・孤立大臣 孤独・孤立対策担当室 小中学校の教科書出版社
現在の賛同数:57,494次の目標:75,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 森野 民子

私の息子は統合失調症です。17歳で発症したとき、自分の育て方が悪かったのだと自分を責め続け、必死で息子が良くなる方法を探しました。子どもが病気になれば、誰もがその病気の子どもに寄り添い励まし、病気と戦うことを応援してくれます。「私の子どもは白血病です」そう公表できたなら、友人も周囲の人々も「頑張って!何か手伝えることがあったら言ってね」そう励まし支えてくれるでしょう。けれど、「うちの子統合失調症なんだよ。」と気軽に話すことはできませんでした。

精神科を受診するのにも人目を気にし、それまでお付き合いのあった近所の人にも友人にも詳しく話すことは出来ませんでした。息子の人生をなんとかしなければならないと、通っていた高校へ行き、自分で学んだ限りの病気についての話と息子の現状を先生方に必死で話しました。その後家族会につながり、たくさんの家族が学校からも理解されず、偏見に苦しみ、孤独・孤立・不安と闘っている現状を知りました。

そんな中、私が「うちの子統合失調症なんだよ。」と話せるようになったのは、病気について学んだからです。

誰もが精神疾患について正しく学び、対応方法が分かれば、何も恐れることは無いのです。喫煙について、ガンについて、LGBTについて学校で教えるようになったのと同様に、精神疾患についてもぜひ学校で教えてください。先生方の理解も必要です。2022年から、実に40年ぶりに高校の教科書には精神疾患に対する記述が載りますが、中学生やもっと幼い頃から症状のある子どもはいて、周囲と自分自身の無知によって苦しんでいるのです。日本は子どもの自殺の多いことが社会問題となっていますが、そうであれば、なおさら精神疾患について義務教育で学べるようにすべきでないでしょうか。

精神疾患は、病気との戦い以外に偏見とも戦わなければなりません。孤独・孤立・不安を抱えながら。

どうか、「うちの子、統合失調症なんだよ。」と、誰にでも言える時代となるようにして下さい。教育の力が必要です。よろしくお願い致します。

                           森野民子

<署名活動開始から2023年7月31日までの経緯>
2019年11月 署名サイトchange.orgにて署名活動開始
同年12月 署名活動に賛同した家族会メンバーにて署名活動のグループ作成
2020年  当事者・家族・支援者・偏見を無くすための活動をしている団体・企業などから賛同を得る。(特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン、日本精神科看護協会、公益社団法人全国精神保健福祉会連合会、NPO法人地域精神保健福祉機構、NPO法人ぷるすあるは、精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)株式会社ベータトリップ(順不同敬称略)
2021年2月 グループの名称をシルバーリボンの会(当事者・家族・支援者・教育者で構成)へ変更。
同年3月2日 朝日新聞全国版朝刊にて掲載
同年3月19日 萩生田文部科学大臣宛55000名分の署名提出
署名提出および文部科学省担当者との意見交換、記者会見実施(NHKニュースにて放送、朝日新聞、共同通信掲載)
同年4月 超党派の議員連盟「自殺対策を推進する議員の会」から「コロナ禍における教育現場での自殺総合対策に関する緊急要望」が萩生田文部科学大臣に直接提出(以下盛り込まれた内容から抜粋)
■精神疾患に関する教育の義務教育からの推進
■令和4年度から高校で実施される「精神疾患に関する教育」を義務教育から行うこと
同年10月 東洋経済オンラインeducation×ICT掲載
2022年2月 NHK「ウワサの保護者会 子どもの心の不調」取材協力
同年4月 NHK「みんなのためのバリアフリーバラエティー あなたの隣のメンタルさん~精神疾患 自分らしく生きる~」取材協力
同年4月 超党派の「自殺対策を推進する議員の会 若者ワーキングチーム」にてヒアリング発表
同年6月 日本精神科看護協会学術集会出演
同年10月 自殺総合対策大綱が閣議決定(以下新たに盛り込んで頂いた内容抜粋)
児童生徒の自殺対策に資する教育の実施
・命の大切さ・尊さ、SOSの出し方、精神疾患への正しい理解や適切な対応を含めた心の健康の保持に係る教育等の推進
メンタルヘルスの正しい知識の普及促進
2023年4月 任意団体シルバーリボンの会は、特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン(代表 関 茂樹)と統合
同年4月 自殺対策を推進する議員の会より、岸田総理大臣に「子どもの自殺対策に関する申し入れ」提案(以下、その10項目の中に盛り込んで頂いた内容抜粋)
■高校で始まった「精神疾患に関する教育」を小中学校においても実施すること

2019年11月、ひとりで始めた署名活動は多くの方々の賛同を得、ご協力頂き、2023年4月1日より「特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン」として、精神疾患への理解を深め偏見の無い社会となるよう普及啓発活動に取り組んでおります。

 

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現在の賛同数:57,494次の目標:75,000
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意思決定者(宛先)

  • 文部科学大臣  文部科学省初等中等教育局 スポーツ庁政策課学校体育室  厚生労働省メンタルヘルス 内閣府 内閣官房  孤独・孤立大臣 孤独・孤立対策担当室 小中学校の教科書出版社