こんにちは、ピルコンの染矢です。
厚生労働省での検討会にて、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」について大枠が決定し、パブリックコメントを6/24まで募集しています。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495190084&Mode=0
上記検討会にて、初診を対面診療とする原則の例外として、緊急避妊薬のオンライン診療が認められましたが、その条件として、
・オンライン診療を受ける前に、女性の健康に関する相談窓口に電話で連絡するなどして、オンライン診療を利用できるか、医師に判断してもらう必要がある
・オンライン診療をできるのは、産婦人科医と研修を受けた医師に限られる
・処方箋を郵送後、研修を受けた薬剤師のいる薬局で処方され、薬剤師の面前で内服する
・服用してから約3週間後に医師による対面診療を受けるよう求める
などということが指針に掲載されています。
緊急避妊を必要としているすべての人に届くアクセス改善には、依然多くの課題が残るため、オンライン診療について以下の要件を求めます。
1. 緊急避妊を必要とする人が、自分自身でオンライン診療を受けると決められること。
緊急避妊を必要とする人が、相談窓口に問い合わせ、医師等、第三者から必要性を認められた時のみ受診ができるとしたら、利用をためらう人もいると考えられます。緊急避妊を必要としている人自身がオンライン診療の利用を決められるように、HPを活用した情報提供を行い、「避妊 失敗」や「レイプ」で検索した際に、上位に来るような対策をしてください。
2.医療従事者の研修体制を早急に整備すること
医療従事者の研修機会が充実するのは重要なことですが、研修を受けた医師や薬剤師などの医療従事者が増えなければ緊急避妊薬をオンライン診療で利用を望む人が活用できません。研修の無償化やオンライン受講できるような環境整備も含め、早急に進めてください。
3.電子処方箋の実用化を早急に進めること
緊急避妊薬は早く服用するほど効果的であり、72時間という有効な時間のタイムリミットがあります。そのため、オンライン診療後に電子処方箋を活用してスピーディーに処方ができるように、早急に整備を進めてください。
4.学生や若年者の場合、本人確認書類の提出は、柔軟に応じること
学生や若年者の場合は、写真付きの本人確認書類を所持していないことも想定されます。対面診療では、自由診療のため保険証すら必要とされないことや緊急性と照らし、柔軟に応じるようにしてください。
以上の点から、日本のどこにいても、必要な人が緊急避妊薬にアクセスできるような環境整備を早急に進めるよう意見を届けたいと思います。
皆さんからも、少しでも多くの意見を届けていただけたらと思います。