日本の国会議員の女性比率は190カ国中「１６７位」と世界でも最下位グループに属しています（2020年8月現在）。当然、G7、G20、OECD諸国の中で最下位です。

　国会が全会一致で可決させた「政治分野における男女共同参画推進法」によると、政党は候補者の男女均等を目指すこととなっています。すべての国会議員が賛成した法律なのですから、幹事長の皆さんは責任をもって女性候補者が男性候補者と同じ数になるようご努力されていると思います。

でも、それでもまだ足りません！

衆議院選挙では具体的に目に見える取り組みをしてください。

　私たちは、各党の取り組みにとても注目しています。なぜなら、女性が意思決定にいるかいないかは、女性たちにとって死活的影響を及ぼすからです。

　今度の衆議院選挙はコロナ禍での初めての選挙です。この間、子どもの自宅学習から在宅ワークまでの様々な局面で、家族のケアを抱えてきた女性の負担はこれまでとは比較にならないほど大きくなりました。しかしながら、ひとり親支援が不十分であったり、特定定額給付金が「世帯主」に受給権があるとされたり、女性が多いエッセンシャル・ワーカーへの支援が不十分であったり、風俗業が支援対象から外されたりなど、様々な女性たちの現実に寄り添った対策が打ち出されたとはいえません。女性が多い非正規雇用への打撃も深刻です。　　　　　　　　

　また、性暴力防止・被害者救済、選択的夫婦別姓、待機児童問題、指導的立場にある女性割合を2020年までに30%にする政府目標、同一価値労働同一賃金、ハラスメント禁止、性教育の強化、同性婚、LGBT差別禁止、女性差別撤廃条約選択議定書の批准、複合差別に関する様々な対策など、取り組みの進んでいない政策は多岐に渡ります。これらに限らず、女性たちが求めてきた政策が、気が遠くなるほど長い年月をかけても前に進まないのは、女性議員が少ないことに原因があると考えています。

　多様な女性たちの声を聞き届ける女性議員の存在が不可欠です。誰もが排除されず、働きやすい、生きやすい社会を実現するために、国会がまず多様性を示してください。

女性候補者を多く擁立し、かつ戦略的な選挙運営で女性議員を本気で増やすのは、政党の責任です。

 

私たちは各党の幹事長に以下の具体的な取り組みを求めます。

• 次期衆議院選挙における女性候補者の数値目標を掲げてください。
• 現職でない候補の半分以上は女性にしてください。
• 比例名簿では男女は同数にし、女男交互にしてください。あるいは、上位１〜３位は女性にしてください。＊性的少数者の候補についても、多様性を実現する観点から優先的な登用を検討してください。
• 選対本部に女性を加えてください。
• 選挙運動におけるハラスメント対策を講じてください。

＜呼びかけ人＞

パリテ・キャンペーン

一般社団法人 Voice Up Japan

ハッシュタグでキャンペーンを広めましょう！

＃女性議員を本気で増やしてください！

＜賛同団体＞

クオータ制を推進する会（Qの会）

真のポジティブアクション法の実現を目指す会（ポジネット）

選択的夫婦別姓・全国陳情アクション


WAN（ウィメンズアクション　ネットワーク）


一票で変える女たちの会


女性差別撤廃条約実現アクション(OP CEDAW ACTION) 


公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン 


ミモザ日仏演劇プロジェクト

おおた女性議員を増やす会


福岡・女性議員を増やす会


ベアテさんの会


enjoi多様性と革新コンサルティング


Alliance YouToo


女性のための政治スクール


明日少女隊


福岡女性学研究会


北京JAC

全国フェミニスト議員連盟

国際女性の地位協会

日本女性監視機構（JAWW)

女性労働問題研究会

ふぇみん婦人民主クラブ

ティナラク織の会「カフティ」

シャキット富山35

みらい子育て全国ネットワーク

THEY

世界女性会議岡山連絡会

男女共同参画みえネット

緑の党グリーンズジャパン

常陸24条の会

北京JAC・新潟

比例代表制推進フォーラム

国際婦人年連絡会

アイ女性会議宮城県本部

アイ女性会議仙台支部

公益財団法人ジョイセフ

NPO法人アジア女性資料センター

(公財）日本キリスト教婦人矯風会

2020年10月8日時点

団体としてご賛同いただける場合は、こちらよりご連絡ください。順次掲載していきます。