東京女子医大病院に「コロナ休業時の無給」文書の撤回と職員待遇健全化の約束(宣言)を求めましょう。

東京女子医大病院に「コロナ休業時の無給」文書の撤回と職員待遇健全化の約束(宣言)を求めましょう。

開始日
2021年2月10日
署名の宛先
東京女子医大病院
このオンライン署名は終了しました
134人の賛同者が集まりました

この署名で変えたいこと

署名の発信者 高橋 尚吾

ご覧の皆様へ

 お読み頂きありがとうございます。
 この署名を立ち上げたのは、先日ニュースにもなりました東京女子医大病院内での職員向けの文章の「感染防止策に従わなかった場合の感染による休業は無給とする」部分に対し是正を呼びかけるためです。 

 指摘せざるを得ない理由としては以下の2点です。

1・感染防止策は感染経路を証明するものではない

 職員にも生活があります。
 医療従事者としてのみ日々を送っている訳ではなく、家族の送り迎えなどやむを得ず指針で指定されている場所に近づく可能性があるのは否定できません。
 医療現場における感染防止の責任の重は、医療の現場以外の人々の比ではない事は明らかです。
 万が一感染した場合、感染した場が病院内であったとしても、この文書を根拠に「指針に反した」とされ無給にされてしまう恐れが出てきます。
 それは現場の職員の方々に無用の多大な不安を呼び起こすものでしょう。職員をサポートしながら感染した場合の適切な方針を策定してこそ、本当の安心につながるものではないでしょうか。

2・休業時の無給に関して
 現在、感染し仕事を休まざるを得なくなった際には傷病手当やあるいは有給休暇など雇用上設定されている休暇制度の利用が推奨されています。
 誰よりも感染リスクの高い現場の方々に対しては、なおのこと感染後のサポートに気を配るべきです。

 ひいては東京女子医大病院の件のみならず、その他の私達の、コロナ禍で直面する可能性のあるテーマです。

 医療現場に起きているこれらの問題に向け、私達からの声を示しましょう。
 コロナ禍で病院経営が大変であることは、様々な分野に従事する方々であっても容易に想像できるものです。この署名は、単に病院や責任者への批判というものではなく、今回の事態を皆で乗り越えるための助け合いとしてのものと、ご理解ください。

 Twitter、ブログ、フェイスブック、クラブハウス、ネットあるいは日常で問題共有が可能な場面があるかと思います。是非皆様のお声がけのご協力をお願いします。  また、Twitterなどではハッシュタグに #コロナ休業無給 とつけて発信、拡散をお願いします。
 

 病院側に向けての要請文を下にまとめました。 

東京女子医大病院 経営統括部人事課ご担当者様へ

  日頃の医療体制の維持と長きに及ぶコロナ禍の対応にまず深く感謝を申し上げます。
 この状況における病院経営の困難さはお察しするに余りありますが、医療従事者の皆様への感謝と直面する困難さを思ってのものとご理解頂ければ幸いです。


東京女子医大病院の経営統括部人事課より発信された

「コロナ休業時の無給」文書の撤回と職員待遇健全化の約束(宣言)をお願いします。

 医療現場で目にする皆様のその姿と「コロナ罹患時の休業時における無給」の文書の存在を思い比べると、深い心痛の念を抱かざるを得ません。歴史的とも世界的規模ともいえるこの感染症対策の、最前線で立つ当事者の皆様の心中を思ってのお願いです。

 その内容について以下に述べたいと思います。

 

  • 無給の条件について

 報道で目にしました「新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)等して休業する場合の処遇について」ですが、まず申し上げざるを得ない点の1つ目が、休業中の給与を無給にするその条件についてです。病院より出される条件ですので、それが感染を防ぐものとして適切であるのは異論の余地はないものと思います。  しかし、それは感染を防ぐ方法で感染経路を特定するものではありません。

 職員の皆さんが背負うものは現場の大変さのみならず、職場を離れた生活の面でも自ら感染者とならないように重圧を感じていると存じます。これは個人的に各地の医療従事者やその関係者の声から実感するもので、おそらく第三者が確認をして大きな間違いはないように思われます。

 現場を止めてはならないという医療従事者の心がけと重圧は、語弊があるかもしれませんがそれ以外の立場の比ではないでしょう。
 そして職員の皆さん一人ひとりには生活、家庭や家族があり、やむにやまれぬ場に赴くのもあり得ることです。それが偶然ほんの少しでも条件に抵触する事があれば、誰よりも感染する可能性のある「医療従事者が無給にされてしまう」という文面には重い衝撃があります。
 その重圧は職員の方々に対する多くの同情を誘うものでもあり、文書策定をされた方もそれは望まぬところではないでしょうか。

 職員の皆様にはコロナ禍における重い責任があるのは誰も疑うものではありません。ただ、無給となるこの条件は複数の問題を引き起こしかねないものでしょう。

 

  • 休業中の補償について

 感染時のみならず休業指示で、ケースによっては無給の場合があるという点が2つ目の指摘する点です。
 そもそも医療従事者の方々こそ、感染発覚時の補償がしっかりとかつ明確に示されていて然るべきではないでしょうか。医療機関の恩恵を受ける一市民としてもまず率直に抱く感想です。
 雇用調整助成金や傷病手当など、医療法人も使用できる補償制度もあるわけで(ここは知らない部分もありましたら申し訳ありません)、公的な補償制度と雇用条件に盛り込まれている制度を十二分に活用したガイドラインを設けるといった、職員に向けての最大限の努力が示されるべき時ではないでしょうか。

  • このお願いについて

 これは貴院の経営側をただ批判するための署名ではありません。
 病院経営が、医師の育成と医療体制の充実と合わせ国の施策である地域医療構想に沿うだけではなく、経済情勢や保険制度改革の見通しや災害対策など重い使命を複合的に果たさねばならない大変なものであるのは周知の通りです。
 政治、行政の的確な見通しのない動きや、大半は十分に努力しているとはいえ、リテラシーの行き渡っていなかった不安を抱える市民、パニック発生の可能性にも向き合う必要があるでしょう。

 その中で、いわば「身内」に向け意識の引き締めに、厳しい言葉を使う場合もあり得ることかもしれません。しかし、以上のような病院経営が向き合う困難に一番に直面するのは、前線で活躍するスタッフなのではないでしょうか。

 コロナ禍発生後の不安を抱いた市民の対応から、医療従事者への偏見という理不尽さにまで直面し続けてきたのは何よりも現場の職員であるはずです。
 そこで経営の目線でなされた「無給」の宣言は、現場の職員の瀬戸際の一線で踏み止まりながら、医療体制を維持し続けているところへ投げかけられた言葉であるわけです。
 それは医療を支えながら、生活を行う私達と変わらない労働者であるという、その両面の立脚点すら損ないかねない重いものであると言わざるを得ません。

 間接的には、医療の恩恵を受ける人々にも健全な運営であるのかといった危惧を招き、職員が過大なストレスを受けることは事故も増やしかねないとも心配になるわけです。大量の職員の退職の引き金になるかも知れません。それを職員の皆さんが必死で防いでいるのは多くの日本中の人々がもはや承知するところです。

 どうか東京女子医大病院の経営統括部人事課の責任ある方にお願いいたします。

 無給を示した文書の撤回および、職員に寄り添いコロナ禍をその現場と生活を守りながら乗り越えるのを目標とする宣言を行ってください。

 無給の可能性を示唆する文書は現場から職員が離れることを促しかねません。  撤回と健全さのある体制を(せめてほんの少しだけでも)取るのは、病院内外に向けての、防疫と社会性における信頼をもたらすものです。その信頼は長い目で見て経営の安定に寄与するものです。

 政治や錯綜する情報の面でも、多くの不安を人々は感じています。日本の大都市圏の、医療従事者が置かれている苦境と逼迫する医療現場の余力に対する不安、そして行政対応に対する不信は、言葉にならない不安として社会の中に積み重なっています。
 その根本への向き合いをの意味する、無休文書の撤回と待遇健全化の宣言は、非現実的な提起ではないと信じております。

 世間は悪か善かの二者択一を求めがちではありますが、医療従事者の方々はいかなる判断を行う人であっても、命そのものを守り支える役割を担うことは変えようのない真実です。今なお産まれてくる子供達を支えている現実は、私達の根本的な信頼を支えるものです。その改めてのご認識を、東京女子医大病院の経営責任者の方々に心よりお願いいたします。

 この機会に、大きくさらなる飛躍へと向かうことを心より祈念いたしますと共に、この提起が、東京女子医大でとりあげられた子供達が物心付いた時に、諸手を挙げて賛成してくれる内容であると信じながら署名を添え要請としてお送りいたします。

このオンライン署名は終了しました

134人の賛同者が集まりました

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意思決定者(宛先)

  • 東京女子医大病院
  • 経営統括部人事課