長期被収容者 O氏(トルコ国籍クルド人)の仮放免を求める請願
長期被収容者 O氏(トルコ国籍クルド人)の仮放免を求める請願
この署名で変えたいこと
東京出入国在留管理局長 殿
請願書
2019年9月1日
長期被収容者 O氏(トルコ国籍クルド人)の仮放免を求める請願
わたしたちは在日クルド人のサポートを目的とする市民活動団体です。
現在、貴外国人収容所において長期収容されているトルコ国籍クルド人O氏について、日本国憲法第16条および請願法に基づき下記の請願をいたします。
【請願の要旨】
東京出入国在留管理局の責任において現在収容下にあるO氏を、直ちに仮放免することを求めます。
また下記の事情があっても仮放免できない場合は、それに対する明確で説得力のある理由を、本人および家族に開示するよう求めます。
【請願の事情】
1)O氏は、トルコにおいてクルド民族の解放運動に加担したという容疑でトルコ警察や憲兵隊から度重なる虐待を受け続けてきました。それはトルコ国内のみならず、シリアやイラクの南クルディスタンにまで足を延ばして逃げ回らなければならないほどの執拗さでした。これ以上、家族にまで危害が及ぶことを恐れた同氏は、2009年にトルコを出国、先に逃げた長男がいる日本で難民申請をしました。しかし2018年5月に不認定になり、品川の収容所に収容されてしまいます。
2)1993年、憲兵隊が家へ捜索に押しかけたとき、家族は恐怖のあまり屋根にのぼって逃げようとしました。そのとき、3歳だった長女は屋根から落下し、地面に頭を強く打ち付けてしまったのです。憲兵隊は女の子を救おうともせずそのまま放置、すぐに病院に搬送することもできなかったため、彼女は脳に重い障がいを負ってしまいました。それ以来、28歳の娘の意識は3歳児の時のままです。
3)2011年、長女は母親とともに父親である同氏のもとに来日、ようやく家族は日本で、再び一緒になることができました。しかし娘は精神的に不安定で、他人を見ると恐怖に怯え、奇声を発したり暴れたりしてしまうため、なかなか外に連れ出すこともできません。食事や排泄も自身ではできないため、父親が収容されてから母親はほぼ毎日、ひとりで彼女の世話をしなければならず、大変疲弊しており、また経済的にも困窮しています。
4)いつも恐怖に怯えている長女が、唯一笑顔を見せることができるのは、同氏と顔を合わせる時だけです。彼女の心と行動を落ち着かせることができるのは、父親であり、長期収容されている同氏だけなのです。
5)長女自身のみならず、ひとりで彼女の面倒を見ている母親にも心臓疾患があり、ふたりの生活は既に限界にきています。1日も早く、同氏を解放し、娘と母親の元へお返し下さい。お伝えしたような事情を持つ同氏は、仮放免されたとしても逃亡する恐れはまったくありません。
6)納税者であり主権者である日本の市民は、このような不寛容について、看過することは到底できません。
署名の集約先「クルドを知る会」代表 松澤秀延
埼玉県さいたま市浦和区常盤3‒18‒20‒803
TEL 048‒834-1232
メールアドレス mail@sawarabisha.com
協賛団体:首都圏移住労働者ユニオン・クルド人難民Mさんを支援する会⽇日本クルド文化協会
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意思決定者(宛先)
- 東京出入国在留管理局長 殿