スーパーでの商品へのにおい移り(移香)を何とかして下さい!

スーパーでの商品へのにおい移り(移香)を何とかして下さい!

開始日
2020年8月15日
署名の宛先
日本スーパーマーケット協会 3人の別の宛先
現在の賛同数:582次の目標:1,000
声を届けよう

この署名で変えたいこと

署名の発信者 kimiuptosky きみ

各小売店舗さんへ

〇現在問題となっている香害が各小売店でも起きています。現状把握と周知、対策をお願いします。

〇店内で販売する芳香剤や香料入り日用品の棚をカバーし、あるいは商品を個包装し、においが漏れることを防止してください。食品や無香料の製品へのにおい移りをしない工夫を早急に求めます。

〇従業員の方の就業中の香料の製品(香水、コロン、制汗剤、香りの柔軟剤等)の使用自粛を求めます。

〇過度な香料の店内での使用自粛を求めます。

 

~~~~~

【香害とは】

今日の香りブームにより、香り付き柔軟剤置き型芳香剤、香りの強い各種コロン、整髪料、先髪料 などが流行し、全国のあらゆる場面で人工の香りが蔓延するようになっています。

そのブームの裏側では、強い香りで具合が悪くなる人も急増しています。学校、職場、交通機関や病院ですら、ここ数年で何倍にも強くなったあらゆる商品の芳香成分により体調不良を起こす人も激増しているのです。

頭痛、吐き気、異様な眠気、目・鼻・喉の痛みを引き起こしたり、また基礎疾患がある人の症状を悪化させることも多いのです。例えばぜんそく、アトピー、アレルギー、鼻炎、化学物質過敏症、抗がん剤治療中の方など、そして妊婦さんの悪阻を引き起こしたりということもあります。

これがいわゆる香害です。

去る令和2年7月1日には、日本消費者連盟が香害アンケートの結果についての記者発表を行ってくれました。また化学物質過敏症患者会からの日本働きかけで、香料を使った商品の表示も変わってきています。多岐に渡るクレームが相次ぎ、今まで日用品の香料についての表記は「香料」とだけ表示されていましたが、日本石鹸洗剤工業会の啓発を受け各社が任意で、任意の物質だけではありますがHPで表示するようにもなってきています。

同年12月には、香害をなくす連絡会様が関係省庁(厚労省、文科省等)に対し「公害をもたらす家庭用品の規制を求める要望書」を提出、意見交換会が行われ、国の機関が香害の調査に乗り出すと明言されました。

令和3年4月には、国会で香害に関する質問がされ、調査をするとの返答が環境省、厚労省、文科省からありました。

また各都道府県、市町村の議会でもたびたびこの案件は取り上げられ、問題とされています。

 

【なぜ香害が起き、解決されないか】

香害が起きた理由は簡単です。2010年前後に香料ブームが起きたからです。

それまでは「過度な香料は人の迷惑になるから控える」というのが暗黙の了解でしたが、それを無視して「香料を使おう、香料はエチケットだ、良い事だ」という動きが現れたからです。それがなければこれほどまでの問題にはなっていなかったはずです。ブーム以前にも香料が苦手という人は一定数居ましたが、当時はまだ避けることができました。ですが現在、普通に生活していたら避けることは不可能なところまで来てしまっているのです。

逃げ場がないほどに香害を広めているのはマイクロカプセルです。

そして問題が中々解決されないのは、香害の原因となる着香を目的とした製品が持つ構造的欠陥が原因です。

構造的欠陥その1:マイクロカプセルがもたらす使用者以外への侵襲性

さるメーカーさんのCMによるとキャップ一杯に一億個のマイクロカプセルが入っているそうです。このミクロのカプセルは樹脂(プラスチック)製で、これが弾けると香りが放出される。いつまでも長持ち、香りが弱まらないというのがうたい文句です。このマイクロカプセルが香害の最大の被害者と言われる化学物質過敏症を引き起こしているとされていますが、因果関係が分からない事を理由に被害はないものとされてしまう風潮があります。患者側としては非常に理不尽です。これが江原因でないとは証明されず、また香害によりひどい症状が日々出ているのですから。

ですが仮に因果関係が無かったとしても、香害が問題であることには変わりはないのです。各種香料自体がそれぞれ感作性や刺激性を持ち、咽頭粘膜や眼球粘膜を刺激し炎症をもたらします。そしてEU諸国等で使用に規制がかかっている香料を日本は全く規制していませんし調査もしていません。そして各香料の種類にかかわらず、強い香料が各疾患に悪影響となる事に関しては各診療科専門医が認めていますし、専門書に明記もされています。例えば、喘息、慢性頭痛の発作のトリガーとなる。妊娠中の妊婦のつわりに悪影響となり母体胎児ともに健康を阻害する恐れがある。抗がん剤や他の薬剤による治療中の患者さんの副反応を引き起こすトリガーとなる。等です。

そしてこのマイクロカプセルにより、使用者以外への侵襲性という問題が出てきました。簡単に周囲の物ににおいがうつり、そして落とすのが非常に困難です。のちに述べますが、その被害には各小売店さんも遭っていると言えます。

そして何より、マイクロカプセルはそのまま今問題のマイクロプラスチックです。海に流れる前に空気中を漂い、使用者や周囲の人の呼吸により肺にまで到達します。PM2.5そのものなのです。(今はカプセルの大きさはPM1ともいわれています。)レジ袋を削減しても、社会で漂っているマイクロカプセルの量は減っておらず、むしろ増えています。

構造的欠陥その2:嗅覚疲労(嗅覚麻痺、嗅覚順応、嗅覚鈍麻)

そんな周囲への影響を、使用者本人は自覚ができません。香料を使っていると鼻が慣れてしまい、そのにおいを感知できなくなるという現象が起きます。これが嗅覚疲労です。

においの強さを数値化するのは音などと違い非常に困難ですが、例えばある人が柔軟剤を使っていて10のにおいを常に放っているとします。柔軟剤に含まれるマイクロカプセルが周囲に飛散して、周囲には10~8のにおいがしています。しかしマイクロカプセルですから、従来の香料と違って遠くまで届くしいつまでも持続します。周囲の人や物にもカプセルが付き、その人や物が7のにおいをまとってしまいます。

けれど10のにおいを放っている人は、それより弱いにおいが解りません。自分の放つにおいがどれだけ周囲に影響を与えているかが解らなくなるのです。

そして嗅覚疲労が起きると、香料の使用量が増えていく傾向があります。感じないから、満足するまで量を増やしていくのです。SNSをみると「柔軟剤を使っているけどにおいがしなくなった」等の書き込みや相談が多く見られます。これはにおいが弱まっているのではなく、嗅覚疲労の為にそのにおいを感じられなくなっているのです。

こうして、使用する人はどんどん使用するようになり、10が15に、20に、30になっていきます。香料が苦手な人は0かせいぜい1のまま。そうして落差がどんどんどんどん開いていくのです。これを自覚できるのは、香料を使っていない、避けている側の人間だけなのです。

 

【小売店で起きている香害】

スーパーマーケットやドラッグストアでもこの香害が起きています。小売店舗さんの場合、すれ違いざまににおいが強くて不快だったり気分が悪くなるという程度の問題ではすまなくなっています。

ここ数年で、スーパーやドラッグストアで販売している食品や無香料の製品に、店員さんやお客さんから立ち上る香料、または販売している香料入り製品からにおいが付着しています。

食品から、香料のフローラル系等のにおいがしているのです

数年前、カップ麺と防虫剤を同じ棚で保存していたところにおいが移ってしまい大騒ぎになったことがありましたが、現在、それと同じことがほぼ全ての小売店で起きています。

店の中がすでに香料のにおいに満ちてしまっているので店員さんは指摘してもにおわないという方が多いです。ですがそれは鼻が慣れて嗅覚麻痺を起こしているからです。これが香害の厄介なところで、今流行している香料に重点を置いた製品の構造的欠陥なのです。使っている本人は、周囲にどれだけにおっているか、他のものにどれだけにおいが移っているのか、その製品を使っている限り感知することが不可能になってしまっているのです。

香料の有害性については議論が残るところですが、食品から芳香成分のにおいがするのは香料の害の有無以前にただただ不衛生です。せっかく日本に生まれ、文化遺産にもなった和食文化があるのに、繊細なにおいも何もありません。食文化的にも問題があります。

青果類はパックされずに並んでいる事が多いので、そのままにおいが染み付いてしまいます。卵のパックは密封されていないし、卵の殻には気孔が開いていて、におい成分は殻の中まで入ってしまいます。お米の袋にも細かい穴が開いているので入ります。紙のパッケージにはしみこみます。牛乳パックなどパック飲料も同様です。納豆も密閉されていないので、かなりの割合でフローラルなにおいが混ざっています。ドラッグストアの方が香料入り製品の陳列量が多いので被害は甚大です。食品はもとよりお薬にもにおいがついています。

それを今、皆さんが食べている状況です。

今後、プラごみ削減で簡易包装が推奨されていけば、その分におい移りは激しくなっていくでしょう。その前に、どうか早急に現状把握と対策をお願いいたします。

 

 

※協賛して下さった店舗様、団体様※

ほたるの里のお洗濯屋さん (hotaru-osentaku.com)

声を届けよう
現在の賛同数:582次の目標:1,000
声を届けよう
このオンライン署名のQRコードです。スマートフォンなどの画面上で表示させるほか、ダウンロードしてチラシやポスターなどの印刷物に使うこともできます。QRコードをダウンロードする

意思決定者(宛先)

  • 日本スーパーマーケット協会
  • オール日本スーパーマーケット協会
  • 日本チェーンドラッグストア協会
  • 日本小売業協会