布マスク2枚の全戸配布を今からでもやめて、その財源を有効活用してください

布マスク2枚の全戸配布を今からでもやめて、その財源を有効活用してください

開始日
2020年4月10日
現在の賛同数:4,119次の目標:5,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 大西 友美子

今からでも、不要な布マスクの製造および、全戸配布を中断し、その財源を有効活用することの検討をお願いします。

466億もの税金を投じて、効果が十分見込めない「布マスク」を強制的に配布されるという報道に対して、強く憤りを感じます。
私たち国民は当初、あまりにこの決断の判断材料や明確なエビデンスがなく、是非を問うことも出来ませんでした。その後、この件に関わったとされる、官僚の方のSNSの投稿があり、その投稿によると判断した背景や論点は以下に整理できると考えています。

【官僚の方の投稿から読む論点の整理】

  1. マスクは予防の観点からした方が良い
  2. 医療にサージカルマスクを届けるため、優先的に配布をしたい。サージカルマスク・使い捨てマスクは生産能力に限界があるため国民にはいきわたらない。
  3. 「昔ながらの」布マスクを今どき作ってる工場はないため、政府が買い上げる形で200億を投じて、発注した
  4. 取りに来る形をとると、行列ができ、クラスター発生の可能性があるので全戸配布が適切だった
  5. 世帯数平均は約2名なのでまずは2枚。不要な人などは困っている家庭に譲渡するなどしてほしい


判断した経緯はわかるものの、一方で改めて、布マスク配布の是非について疑問があり、ここに署名を立ち上げました。

【上記論点に対する対応策について】

  1. マスクは予防の観点からした方が良い
    →多くの国民はマスクの着用の有用性については理解しており、引き続きマスク着用の呼びかけは行った方が良いと思われます。

    マスクに多額に費用を投じながらも、予防の観点では、「3密」を助長するかのような通勤電車については何の対策もないところに、政策としての矛盾を感じます。緊急事態宣言下でも働きに出ざるを得ない「補償なき休業要請」に対応すべきと考えます。
  2. 医療現場への優先配布は、引き続き全力を挙げてやってもらいたい。
    →医療現場等クリティカルな場所への優先配布はぜひしてください。それに対して不満はありません。ただし、病院への配布はできているものの、介護現場等では、いまだ30人の従業員に対して5枚しか配られていないなど、十分に行き届いていないという声もあります。引き続き、優先順位を高く配布していただければと存じます。
  3. 「昔ながらの」布マスクを今どき作ってる工場はないため、政府が買い上げる形で200億を投じて、発注した
    「昔ながらの」布マスクにこだわる必要性はありません。
    マスク自体の有用性を否定するのではなく、布でも一定の効果があるとするならば、布マスクであれば、自作もしくはハンカチマスクでの代用で構いません。
    HKマスクなど、同じ布製品でも隙間の出来にくい形状のものもあります。

    米疾病予防管理センターでは、ハンカチをつかったマスクの作成方法や、フェイスカバリングの必要性について動画配信をしています。
    ハンカチであれば持っていない家庭はほぼないと思われますので、テレビで繰り返し伝える、動画配信で訴える等を行うことでも十分です。
    参考)「How to Make Your own Face Covering」
    https://www.youtube.com/watch?v=QGSY3mEMhoE

    それでも、マスクを用意できない、布マスクが欲しいとう世帯に対してのみ、医学的・予防的観点から「効果が見込めるマスク」を今の予定の1/10程度のみ生産し、需要動向を見守ってください。
    また、400億もの費用があれば、仮設工場の建設・臨時雇用の創出等が可能です。

    製造を止めている衛生的な場所を確保できる工場を再利用し、終息後は撤収・返却することも視野に入れれば、約2500万円で使い捨てマスクが1時間6000枚1日14万枚程度の製造が可能という試算もあります。
    1カ月程度で生産開始できるようなので、まずは上記の通り、国民の自助努力の協力を要請した上で、長期的なマスクの確保に投資した方が財源が無駄にならずに済みます。
    地方の宿泊施設等の収入源の減少や労働機会の損失している方々等の労働力を一時的に活用し、臨時的な雇用機会を創出することは、人々の暮らしを守ることにもつながります。
  4. 取りに来る形をとると、行列ができ、クラスター発生の可能性があるので全戸配布が適切だった
    「全戸」という考え方をなくし、必要な人のみ受け取ることと共に、選挙の投票所ごとに、町番などで人数単位で日付・時間を区切ることでクラスター発生は防げます。
    もしくは、全国には郵便局がありますので、上記同様受け取る時間や日付を区切っての引き換えであればクラスター発生にはなりません。
  5. 世帯数平均は約2名なのでまずは2枚。不要な人などは困っている家庭に譲渡するなどしてほしい
    上記の措置をとれば、世帯あたりで考える必要はありません。


【布マスクの全戸配布のデメリットについて】

  1. すでに工夫によってマスクを自作等をしている、企業努力によって生産していることもあり「昔ながらの布マスク」を必要とする人が多くないため、工数・費用対効果が少ない(税金の無駄遣いとなる)
    参考)「Leading Tech社アンケート 布マスク2枚 評価しない82%」
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000042900.html
  2. 布マスクを清潔・かつ安全に使うことは手間もかかり、逆に不衛生な状態になる可能性がある。
    また、現状の「昔ながらの布マスク」では隙間も多いため(安倍首相の画像参照)飛沫のリスクもある。
  3. 配達員の配布準備等で職員増員、限られたスペースでの作業によって、「三密」環境ができ職員の安全確保ができいない可能性がある

 

 

最後に、無駄なことに財源を使うよりも、その財源の有効活用を再考してください。国民の生活を守るためにも、直ちに保障のない外出自粛の解決・現金の一律給付を行ってください。
マスクを全戸配布する工数等を使って、国民全員へ現金の一律支給を迅速に行い、高所得者からは後から税金徴収をするなど、スピーディな対応を求めます。
また、世帯への給付は本当に困窮している層へ届かない可能性がありますので、18歳以上への一律配布を求めます。
臨時の増床や、仮設病院の設立、医師看護師の臨時再雇用なども経済負荷がかかると思います。問題は山積ですが、根本的解決や優先順位を再考した上で、
効果が見込めない布マスクの全戸配布は今すぐ中断していただき、財源の有効活用を願っております。

 

【まとめ】

  • 「昔ながら」の布マスクの新たな製造を今すぐ中止してください
  • 布マスクを新たに作るのではなく、使い捨てのマスクが手に入らない場合は、ハンカチマスク等家庭の工夫でできるものを利用する呼びかけと共に、外出時には着用することを繰り返し発信してください。
  • 医療現場等必要な機関への配布は引き続き行うと共に、十分にいきわたるまで最優先してください。
  • 効果が低いとされる「布マスク」を多額の費用をかけて全戸配布せず、効果のあるものを生産することに費用投資をしてください。
  • その財源をただちに、「補償なき休業要請」の解決・国民への現金一律給付等に有効活用してください


    一度決めた事でも、見直しすることは重要です。
    ぜひスピーディな需要の把握と共に、判断を見直し、最善の策を練っていくことができるように願っています。


【参考情報】

http://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2019/houkoku/houkoku_5.pdf

【共同発起人】
村川 圭一(Adjustment代表)
石川 直哉

 

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