平素よりバレエ・舞踊へのご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。このコロナ禍は私たちの活動に大きな影響を与えていますが、その中でも喫緊の課題は以下の３点です。
 
A) リモートレッスンはもう限界です！
B) 劇場閉鎖で収入のなくなったダンサーに援助の手を
C) 私たちダンサーは満席のお客様の前で踊りたい！
 
　この新型コロナ感染症の拡大によるバレエ教室への休業要請や公演の自粛要請、劇場の閉鎖はバレエ等舞踊界に限らずパフォーミング芸術に携わる私たちを窮地に追いやっています。特に舞台の出演料を主な収入源としているダンサーにとって、劇場の閉鎖が長引くことは死活問題になっています。
　緊急事態宣言や休業要請が解除され始めましたが、その状況がすぐに改善することはありません。コロナ禍の長期化を想定した政府による「新しい生活様式」が提案されています。その中の「三密を避ける」が短期的には仕方がないにせよ、永続的になるのはパフォーミング芸術に非常に悪影響を及ぼすでしょう。それは舞踊を目指す子供達の夢を砕き、日本の芸術文化衰退させることになります。
【陳情内容】
A) 自粛により経営難に陥ったバレエ教室の支援
(1)新型コロナウイルス感染症の拡大により休業したバレエ教室の大小に関わらず幅広い経済的援助をお願いします。
(2)バレエ等舞踊は指導者が生徒の身体に触れる必要があり、作品でもダンサー同士が組むなど「濃厚接触」は避けらず、遠隔や少人数のレッスンでは限界があります。そうしたバレエの特徴を生かした再開に向けた安全の指針を作成してください。
 
B) コロナ対策による劇場閉鎖イベント自粛により困窮したダンサーの救済　　
　劇場閉鎖は新型コロナウイルス感染症拡大の初期から始まり、非常事態宣言解除後の再開は他の施設より遅れることが予想されます。舞台出演を主な収入源としているダンサーにとって出演機会が無くなることは死活問題です。また劇場が再開されても準備期間が必要な舞台公演は数ヶ月開催できません。持続化のための給付をその期間を含め取得できるよう措置をお願いします。
 
C) バレエ舞踊芸術を絶やさないための施策を求めます。
(1)政府の提唱する「新しい生活様式」のなかで、とりわけ「密室、密集、密接を避ける」の項目は、バレエを含むパフォーミング芸術の根幹に関わる多大な悪影響を及ぼす恐れがあるので削除または変更を求めます。
(2)劇場、コンサート会場、イベント会場の安全性の確保した上での早期再開を求めます。その際むやみに「観客・参加者を減らす」のではないことが私たちの望みです。
　是非とも自粛要請を緩和し、私たち舞踊に携わる者の状況の改善を政府・自治体に求める活動への賛同と署名にご協力ください。（文責　澁谷文孝）
【発起人】
澁谷文孝：舞台監督
【追記】この署名活動は私の周囲でこのコロナ禍で仕事がなく困っているバレエダンサーの訴えに私たちに共通する事が多く共感したので始めました。その後指摘を受け、配慮が足りないことに気づき一部変更いたしました。ご了承ください。また当初の文面で遺憾に思われた方にお詫び申し上げます。（澁谷）

【追記2】署名活動にご理解ご賛同いただきありがとうございます。また様々なご意見やご批判もいただきました。その中の発起人の名前を割愛したことについて弁明します。このような活動には反対意見や批判があることは予想していましたし、真摯に受け止める所存でした。しかし中には誹謗中傷や脅迫めいたものまであり、発起人はともかく周囲で動揺が広がりました。バレエ等舞踊界関係者にとって良かれと思って行動したことですが、周囲にもしものことがあれば元も子もなくなると思い、発起人三人の名前を割愛するという苦渋の決断をしました。ご理解を得られれば幸いです。（澁谷　s.stage98@gmail.com)

 
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