山梨県のジェンダー平等のための拠点を閉鎖しないでください

山梨県のジェンダー平等のための拠点を閉鎖しないでください

開始日
2021年5月14日
署名の宛先
長崎幸太郎 山梨県知事
現在の賛同数:304次の目標:500
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 山梨県立男女共同参画推進センター「集約」問題を考える連絡会

山梨県立男女共同参画推進センターは、甲府市(県庁所在地)「ぴゅあ総合」、都留市(県東部)「ぴゅあ富士」、南部町(県南端)「ぴゅあ峡南」の3館です。
1984年に「ぴゅあ総合」(当時は山梨県立総合婦人会館)ができた後、学習や活動の拠点が身近に欲しいという強い願いと運動により、1990年に「ぴゅあ富士」が、1996年に「ぴゅあ峡南」ができて地域の男女共同参画推進の中核を担ってきました。
しかしながら、多くの人々の努力にもかかわらず山梨の女性の参画状況は、女性校長や女性県議の比率が全国でも最下位に近く、常に低いレベルに留まっています。これは、ジェンダー・ギャップ指数(男女間格差)が世界120位の「後進国」である日本の中にあっても改善を求められる状況です。
 
ところが本年2月11日の新聞報道によって、県が甲府以外の2館を閉鎖し、甲府に機能を「集約」する方針であることがわかりました。県民、利用者にはこれまでこのことがまったく知らされておらず、県の男女共同参画審議会にも諮られたことはありませんでした。
驚いた私たちは、3月1日「集約」方針の見直しを求めて県議会議長あてに、55団体、601人の連名による「請願書」(山梨県以外の団体・個人を含む)を提出し、本会議において全会一致で採択されました(3月22日)。
しかし、「集約」のための「業務委託費」が令和3年度予算の中に「公共施設の適正管理推進事業」として計上されており、新年度予算成立と共に予算化されてしまいました(3月24日)。この予算の執行は県当局の判断に委ねられています。
 
山梨県において男女共同参画が推進されない大きな原因は、性別役割分担の根強い意識とそれに基づく行動にあると、私たちは考えています。2020年に県が実施した「男女共同参画に関するアンケート」の「男女の平等感」においては、家庭生活・地域・職場・社会全体のいずれについても、「男性優遇」と感じる人が最も多く、家事・育児時間も圧倒的に女性に偏っているという現状が明らかになりました。
山梨県には甲府市立男女共同参画推進センターもありますし、県立の男女共同参画推進センターが3館あるのは恵まれていると思われるかもしれませんが、地勢上、国中・峡南・郡内で行き来が難しい山梨県では国中に「ぴゅあ総合」、峡南に「ぴゅあ峡南」、郡内に「ぴゅあ富士」があることは理にかなっています。2館が閉鎖され甲府1館に「集約される」と、意識変革に向けた学習や活動のための身近な「場」が奪われ、山梨県の男女共同参画社会の形成がますます後退しかねません。
 
そこで私たちは、次のことを県当局に要請するために署名活動を始めました。
 
1. 2館を閉鎖する方針について、その経緯を広く県民に知らせ、県民の声を聞く機会を設け、見直してください。
2. 山梨県全域の男女共同参画社会の形成と女性の活躍の推進のために、地域の拠点である3館を存続してください。
3. ジェンダー平等についての専門的知識を持つ人材を配置するなど、3館の機能の充実・強化を図ってください。
 
 3月22日に第1次集約分として、5769名の署名簿を県当局に提出しました。
10月には「日本女性会議」が甲府市で開かれます。山梨でいま起きていることは、全国各地で起きている女性政策、男女共同参画政策の後退の一つと考え、今後とも署名活動を続けて「集約する方針」を押し戻し、皆さまに良いご報告ができることを願っています。
 男女共同参画社会とジェンダー平等の実現を願う皆さまのご署名と拡散を、お願い致します。

                           2021年5月
 
◆山梨県立男女共同参画推進センター「集約」問題を考える連絡会

《共同代表/世話人》                                      
樋口 高子(富士川町) 山梨県退職現職女性教職員の会 会長/女性団体協議会副代表
池田 政子(甲府市)やまなし地域女性史「聞き書き」プロジェクト代表/山梨県立大学名誉教授
 
《世話人(50音順)》
相澤 正子(笛吹市)元八代町議会議員
市来 伴子(笛吹市)LGBTコミュニティやまなし 相談役
牛奥 久代(甲府市)山梨県女性団体協議会 会長
小野 鈴枝(山梨市)山梨市議会議員
賀川 一枝(都留市)元山梨県男女共同参画審議会委員・元都留市推進委員
風間 京子(笛吹市)(一財)山梨県母子寡婦福祉連合会 会長
小林 真理子(甲州市)甲州市議会議員
斎藤 尚子(南アルプス市)21世紀やまなし女性会議 会長
櫻井 をさみ(忍野村)忍野村議会議員・元忍野村推進委員長
清水 絹代(都留市)元都留市議会議員・元やまなし女と男ネットワーク 代表
鈴木 孝子(西桂町)南都留地区女性団体連絡協議会 会長
須田 直菜(山梨市)こども未来ラボ 共同代表
滝川 美幸(甲斐市)甲斐市議会議員
豊木 桂子(甲府市)新日本婦人の会山梨県本部 会長
中村 道子(上野原市)元上野原市議会議員
深沢 公子(甲府市)BPW山梨クラブ 会長
保坂 多枝子(北杜市)北杜市議会議員
水上 好子(甲府市)アイ女性会議山梨県本部 会長
若林 卓子(南部町)山梨県退職現職女性教職員の会 峡南支部
渡辺 節子(富士河口湖町)富士河口湖町女性団体協議会 副会長・元富士河口湖町推進委員長
 
《県立男女共同参画推進センター元館長》
吉原 五鈴子 元・山梨県立総合女性センター 館長
飯塚 秀子  元・山梨県立男女共同参画推進センター 館長
八代 静枝  元・山梨県立男女共同参画推進センター 館長
横山 祥子  元・山梨県立男女共同参画推進センター 館長
 
《連絡会事務局》
伊藤 真理(笛吹市)元山梨県男女共同参画推進リーダー・笛吹市推進委員 

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意思決定者(宛先)

  • 長崎幸太郎 山梨県知事