突然の休校! 子どもと保護者を孤立させないサポート体制づくりを急いでください。

突然の休校! 子どもと保護者を孤立させないサポート体制づくりを急いでください。

開始日
2020年3月1日
署名の宛先
現在の賛同数:18,369次の目標:25,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 中山 友里

突然の休校!
子どもと保護者を孤立させないサポート体制づくりを急いでください。
 
 私は母子家庭で育ちました。小学生の頃は、学校が終われば、誰もいない家に帰り、暗くなる前に保育園に通う弟のお迎えに行き、夕飯を作るのが自分の役割。夜寝る頃にくたくたになるまで働いた母が帰ってくる。そんな生活でした。
 
 ただでさえ一人の時間が長かった自分の子どもの頃に、今回の休校措置があったらと想像すると、寂しくて不安な気持ちになります。
 
 今、同じような状況の子どもたちが日本全国にたくさんいると思うと、気が気でなりません。
 
 2月27日、政府によって突然の全国一斉休校の要望が出されました。感染症対策も大切ですが、同時に今回の休校措置によって危機・窮地に立たされる子どもや保護者がいるはずです。

 私の母もそうであったように、ひとり親の半数近くがパート・アルバイトであり、出勤できなくなったら収入が大幅に減ってしまいます。さらに解雇のリスクも高まります。現在日本では、ひとり親家庭の54%がすでに相対的貧困ライン以下の生活をしているにも関わらず、です。
 
 
〜国・文科省・地方自治体・教育委員会に、以下のことを求めます。〜

1)一斉休校の見直し、あるいは期間の短縮を求めます。

子どもの重症化リスクが極めて少なく、子どもからの感染もほとんど確認されない中で休校措置には科学的根拠が希薄です。台湾では既に休校は解消され、明確なルール(1人感染で学級閉鎖、2人で休校に)が適用されるようになっています。

感染症予防のための休校の判断権限は各自治体にあります。政府や文科省ができるのはあくまで休校の「要望」です。すでに石垣市などが休校しない判断をしています。

各自治体においては、その権限に基づき、感染者数など地域ごとの実情に応じた休校方針の策定をお願いします。
※見直しをする際は、保護者でもある学校関係者も安心して働けるよう、手立てを講じてください。

また、休校期間中、下記の手段をとってください。


2)日中の子どもの居場所を確保してください。

保護者が仕事を休めない、子どもに障害があるなど、長時間家庭で過ごすのが難しいケースや、虐待があるなど子どもにとって長時間家庭で過ごすことがハイリスクであるケースがあります。

●学童保育・放課後等デイサービスの受け入れ可能キャパを増強し、朝から開けてください。
●学校での子どもの預かりを行ってください。子どもだけで家庭で過ごすことが難しい小学校低学年、学童保育で受け入れが難しい障害児の預かりが特に必要です。
●図書館、児童館、コミュニティセンターその他の公共施設を子どもたちに開放してください。


3)子どもたちの食事を確保してください。

今回やむなく家で子どもだけで過ごす場合や、ネグレクト状態にある家庭などでは食事が問題になります。普段から給食が命綱となっている子どもたちのことを想定し、以下のことを要望します。

●居場所開放とセットで食事の提供を行なってください。
●行政として、フードバンクや子ども食堂との連携や、見守りを兼ねた宅食を行うなど、考えうる手立てを講じてください。


4)要支援家庭・児童へのアウトリーチ支援を行なってください。

●自治体ごと、学校ごとに把握されている要支援家庭や、虐待リスクが高いと考えられる家庭に対しては、行政と学校が連携して、家庭訪問などアウトリーチ支援(SOSを待つのではなく積極的に出かける、こちらから働きかける支援)を積極的に行ってください。


5)今回の休校措置に伴う上記の対応のために財政措置を講じてください。

<国は>
●働けなくなった保護者の所得補償や、解雇された場合の就労支援、生活保障を積極的に行ってください。

<地方自治体は>
●居場所確保、食事提供、アウトリーチなど、セーフティネット構築のために必要な財政措置を講じてください。
●子ども食堂、居場所開放など、NPOなど民間が緊急で行う活動に助成をしてください。
●今後国がどのような支援や補償を講じるかを見極めた上で、必要に応じて自治体独自の保護者支援(所得補償・就労支援など)を講じてください。
・今後国や自治体がとる様々な支援策が、情報が届きづらい家庭に届くよう、情報周知の徹底し、わかりやすい相談窓口を設置してください。

▽発起人
中山友里(NGOピースボートスタッフ)
 
▽共同発起人
武田緑(Demo代表/教育コーディネーター)
安谷屋貴子(NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン事務局長)_______________________________________________________

参考文献/情報:

▼駒崎弘樹さんによる「政府は根拠の無い『一斉休校』を撤回してください」

▼末冨芳さんによる「新型コロナウィルス感染症対策のための臨時休校期間における子ども・若者の「生活の緊急支援」と安全確保に関する意見書」

▼「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人会による「新型コロナウイルスの感染拡大予防のための休校要請」に関する緊急要望書

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現在の賛同数:18,369次の目標:25,000
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