葛飾区の現行除染基準の改定を求めます。予防原則に従いより多くの局所的なホットスポットの対処をして頂くために。

葛飾区の現行除染基準の改定を求めます。予防原則に従いより多くの局所的なホットスポットの対処をして頂くために。

開始日
2019年10月20日
署名の宛先
葛飾区環境部部長様、課長様、 環境部環境課公害対策相談係担当者様
現在の賛同数:509次の目標:1,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 丹野 心平

葛飾区環境部部長様、課長様

環境部環境課公害対策相談係担当者様

 

 

いつも、お世話になっております。

2015年以来除染申請をした際に除染対応や清掃対応をして頂き感謝致します。

葛飾区の現行除染基準の1cm 1μSv/hから1cm 0.23μSv/hに改定を求めます。

それに伴って、東京都小菅水再生センター内の敷地一部等に、除染土等の保管場所の確保も求めます。

 

先日2019年10月1日と2日に渡り、除染対応して頂いた水元公園内におけるかわせみの里のホットスポットは区で測った最高値は1cmにて2.9μSv/h、それから1mにて0.49μSv/hでありました。こちらで行った検体サンプリング調査におけるCs134、137の合算値は先日ご確認して頂いた通り、約35,000Bq/Kgでありました。

こういったホットスポットは2019年9月27日に、区が線量値を測った時期としては稀なケースではありますが、まだまだ葛飾区でもこれに近い値か、またはそれ以下の値であっても、ホットスポットは点在していると認識しております。このホットスポットに関しては雨どい下の環境濃縮でも無く、堆積物を集中的に堆積させて出来てしまったホットスポットであると私は考えております。

人為的に堆積をしてしまったホットスポットに関してですが、環境省もガイドライン等で地方自治体に対し、入念な調査をする様な指示を一切しておりません。

そのため、葛飾区を含む地方自治体がこういった堆積物によるマイクロホットスポットの対処があまり出来ずに現在に至っている事と考えられます。環境省がこういった問題に対し、具体的な対策を練らず、地方自治体に向けて対策のための予算を出さなかった事が一番の大きな問題であると考えられます。

 

こういった泥上げによるホットスポット、それから、環境濃縮されて出来たホットスポットは葛飾区の施設、公園、公道を含む数十か所を2015年以来測ってきて点在していた事が独自の調査で確認しています。

 

2011年下旬から2012年初旬の期間に行った、葛飾区のきめ細かな放射線量測定における線量の一番高いエリアは金町・水元地区であった事は事実であります。それを踏まえ、一番線量の高いエリアである葛飾区金町・水元地区における直近の線量調査を5公園で2019年10月3日に実施しました。面的なスクリーニング調査(1cm、50cm、1mの高さにおける調査)をした結果でありますが、1cmの高さで0.23μSv/hを超える箇所は5公園中4公園ありました。合計で、10箇所でありました。

 

なお、最高値はおよそ0.7μSv/hでありました。今現時点で区の除染基準に達している箇所はありませんでした。しかしながら、このレベルの表面線量をベクレル値にて推計的に判断すると、8,000Bq/Kg前後の値が出る事は予測されます。サンプリングをして測ってはいませんので、あくまで推計値ではありますが、数千Bq/Kgという値有ることは確定的であります。今まで独自に行ってきた調査結果約140検体の分析結果のデータからそういった判断が出来ます。

 

直近の2019年3月2日~5月12日の葛飾区内にある都立水元公園内の調査において34検体採取した中で、地表5cmの高さにおいて0.2~0.4μSv/h台の3検体のベクレル値と、同じく5cmの高さにおいて0.6~0.7μSv/hの3検体の値を参考にして頂ければと思います。

 

(5cm 0.2~0.4μSv/h台)

1m 0.189μSv/h、5cm 0.329μSv/h、Cs合算値2,484Bq/Kg(環境濃縮)

1m 0.137μSv/h、5cm 0.282μSv/h、Cs合算値7,620Bq/Kg(環境濃縮)

1m 0.162μSv/h、5cm 0.432μSv/h、Cs合算値4,037Bq/Kg(堆積物の泥上げ)

 

(5cm 0.6~0.7μSv/h台)

1m 0.128μSv/h、5cm 0.672μSv/h、Cs合算値16,630Bq/Kg(環境濃縮)

1m 0.170μSv/h、5cm 0.655μSv/h、Cs合算値28,860Bq/Kg(環境濃縮)

1m 0.302μSv/h、5cm 0.717μSv/h、Cs合算値3,436Bq/Kg(堆積物の泥上げ)

 

尚、地表5cmの高さにおいて1μSv/hを超える箇所はかわせみの里を除く3箇所全て8,000Bq/Kgを超えていました。地表5cmの高さにおいて、0.2μSv/h~0.7μSv/h台で全ての検体が8,000Bq/Kgを超えるわけでは有りませんが、非常に高い濃度を示していると考えます。付け加え、5cmの高さにおいて0.8~0.9μSv/h台の検体は5検体有りましたが、全て8,000Bq/Kgを超えていました。

 

現行の法律上にもある原子炉等規制法の100Bq/Kgのリサイクル基準を数十倍超える値のものが公園内にある状況になります。この原子炉等規制法はIAEAの低レベル放射性廃棄物におけるクリアランスレベルの指標からきております。その基準に関してですが、100Bq/Kgの固化体のものからの外部被ばく追加線量が年間で10μSvになると示しております。(この法律は原子炉や原子力施設内のみでの法規制にはなります。)

 

しかしながら、公園で見つかるホットスポットは環境濃縮した土壌等、又は堆積物(落ち葉腐葉土、及び側溝汚泥等)になりますが、そういったものは固化体では無い状況にあります。特に泥上げした様なものは乾燥すると、飛散しやすい状況下にあります。子供がその場所で遊べば粉塵を吸ってしまう可能性は否定が出来ない状況下にあります。一般的に肺は再生しない臓器として言われています。内部被ばくのリスクは軽視できないものと考えられます。

それから、濃度も100Bq/Kgと比べると何十倍という値になっている状況下にあります。

 

5公園ではありますが、10箇所1cmで0.23μSv/h超えた箇所でしたので、区内にある300公園中、多くても600箇所になるかと思います。

区内小中学校70校においては面積が広い事から1校につき、二倍以上の箇所は見つかると考えられます。1校につき4か所だと考えてもおおよそ280箇所となります。

入念に調べたらこのくらいの箇所は出るとは思いますが、決して対処ができないレベルでは無いと考えられます。

 

千葉県柏市が2017年に市の施設のホットスポットの緊急点検を行ったところ、全部で163箇所でありました。あくまで緊急点検での話ではありますが、実際に多くの除染対処をした自治体の前例も有ります。(側溝汚泥の泥上げや腐葉土落ち葉の堆積によるホットスポットも含まれる。)

 

野田市が2017年に行ったホットスポット緊急点検に関してですが、小中学校屋上の堆積した汚泥で8,000Bq/Kg以上超えたものに関して指定廃棄物申請を行い、市役所内一角に保管している状況であります。

 

近隣自治体であり汚染状況重点調査地域にも関わらず野田市、流山市、松戸市は小中学校や公園等の除染基準が地表5cmになります。同様に地表面に近い基準である5cm 0.23μSv/hの除染基準を採用している事が事実でありますし、東京23区内にも豊島区、港区、文京区、目黒区も同様に5cm 0.23μSv/hを採用している自治体が存在します。

 

原発事故前の2000年から2010年までのホットスポットでは無い場所で国が採取したデータがあります。(出典元:環境放射線データベース)

平均値においてですが、1.4Bq/Kg~4.5Bq/Kgのレベルでありました。葛飾区と、特定は出来ませんが、近隣自治体の神奈川県、埼玉県、千葉県の原発事故前のデータを見ると似ている傾向がありますので、葛飾区の原発事故前の指標値にはなると考えます。

 

今現在のホットスポットでは無い場所の値に関しては、同じく直近で水元公園にて同時期にA、B、Cブロックにて15検体サンプリングしたものがあります。全部の値に関しては割愛します。A-Blockは341.2Bq/Kg~883.1Bq/Kg。B-Blockは360.7Bq/Kg~883.7Bq/Kg。C-Blockは469Bq/Kg~1,954Bq/Kgの範囲となっています。

こういった値に関しては少なくとも、水元、金町地区では近い値が出ると考えられます。

原発事故前より数百倍近くの土壌中のセシウムの濃度が上がった事はたしかではあります。つまり、雨風による環境濃縮や、人為的に側溝汚泥や落ち葉や腐葉土等の濃縮されたものを堆積するとA~C-Blockの土壌の何十倍もの値が出る事が葛飾区の公園においても確かで有ることが考えられます。

 

こういった理由から、ホットスポットの対策を更に強化し、予防原則を持った対応を求めます。子供や動物はより地表に近い場所で生活をしています。その事から、子供が遊ぶ公園、それから、学校内(小中学校、特別支援学校)における線量の低減をより丁寧により安全な状況を確保して頂くために除染基準の改定を葛飾区に求めます。

 

最後に、除染を円滑に行うため、それから、今後指定廃棄物申請をした際の廃棄物や葛飾区施設内の側溝汚泥を一か所に保管するために東京都小菅水再生センター等の施設の一区画に移設する事も求めます。一か所に集約させて管理する方が区としても管理が行いやすい事が第一のメリットであると考えられます。

実例として横須賀市において、学校内にあった17.6tの除染土等を学校内から下町浄化センターという下水処理施設内に移管したケースもあります。なお、横浜市も今まで除染をした除染土においては北部資源汚泥センターという場所に移管している事実があります。

 

 

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意思決定者(宛先)

  • 葛飾区環境部部長様、課長様、 環境部環境課公害対策相談係担当者様