草津温泉の「時間湯」を守ろう!

草津温泉の「時間湯」を守ろう!

開始日
2019年5月29日
署名の宛先
黒岩 信忠(草津町長)
現在の賛同数:804次の目標:1,000
声を届けよう

この署名で変えたいこと

署名の発信者 権田 あずさ

2019年5月30日朝、次のようなニュースが流れました。

群馬県の草津温泉で100年以上の伝統を持つ独自の入浴法「時間湯」について、草津町は29日までに、2020年度から入浴法の指導を専属的に行う「湯長」制度を廃止する方針を固めた。問診したり、症状に応じて高温の湯に時間を指定して入浴させたりする湯治客らへの指示行為が「医療的行為と受け取られかねない」と判断。これに対し、時間湯は草津温泉を象徴する伝統文化の一つだとして、関係者には戸惑いや不満も広がっている。(上毛新聞より抜粋)

草津温泉の時間湯をご存知でしょうか。
元旅行誌編集長で『温泉失格』著者でもある飯塚玲児氏は、この時間湯に精通していて、次のようにご説明いただきました。

草津時間湯とは、日本の中でも草津温泉のみに伝わっている伝統的な湯治入浴法です。
最高で48度という超高温の湯に、湯長の掛け声とともに3分間だけ集団で一斉に入浴します。実際は38度から48度の温度帯を、湯長が過去の130年以上の歴史から受け継いだ判断で使い分けています。集団で入るのは、高温浴のために勝手に出入りすると湯が揺れて熱いからです。また、集団入浴をすることで、一定の時間、他の方に迷惑をかけないという湯治の秩序を作る目的もあります。
湯長の掛け声に対して浴客が「オーっ」と返事を返すのは、無酸素運動になりがちな高温浴を有酸素運動にするということ、温泉蒸気を直接体内に取り入れて湯治効果を高める事、湯長が浴客の体調を見極めるためなど、様々な理由があり、これが130年続いている貴重な文化なのです。
温泉ファンなら誰もがご存知のベルツ博士や、作家の田山花袋もその独特の湯治法を紹介しています。僕は草津にアパートを借りて3年過ぎました。月一で通うにわか湯治客ですが、重度のアトピー性皮膚炎、末期がん患者の方など、寛解、あるいは、驚くほどの延命をして、納得して亡くなった方など、その効果を具現してくれた方を多数目の当たりにしてきました。
実際、現在の湯長さんも、不慮の交通事故で片足がほぼ切断、という状態から、時間湯湯治で自力での二足歩行が可能になった方です。そのお弟子さんの女性湯長さんも、アトピーを時間湯で克服して現在も再発がないという方です。他にも、寝たきりのアトピー患者(象皮状態で口も開かず、目も開かず)という状態から、素敵な女子大生になって巣立っていった人を見ています。
お湯との各個人の相性はあるとは思いますが、少なくとも現代医学に見捨てられた人が集まる最後の砦の一つが時間湯であるとも言えます。
その砦を、日本唯一の温泉文化を守ってきた、そして本来その文化を守り続けるべき地元の人間が放棄してもいいものか、そこに疑問は感じますが、町の外の人であっても、その重要性を理解いただける方には是非ご賛同いただきたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

温泉愛好家として私自身もこの時間湯を10回以上体験しましたが、飯塚さんもおっしゃっているように、時間湯によってアトピーや様々な疾患が改善した方は非常に多くいらっしゃいます。現在の湯長ご自身も時間湯によって健康を取り戻し、その効果を身を持って伝えていらっしゃいます。また、伝統としてこれまで長年続いているという事実も、湯治法として非常に有効だということを物語っています。

時間湯がなくなってしまったら、どれだけの方々の健康に影響が出るかわかりません。時間湯を頼りに健康を維持されている方が本当に多くいらっしゃるのです。その方々の存在を無視して、一方的に町が安易にこのような決定を下していいものでしょうか。「医療的行為と受け取られかねない」のであれば、即廃止とするのではなく、どうすれば問題にならないのか、その解決策を議論することこそ必要なのではないでしょうか。

この件については6月3日からの議会で審議されるとのことですが、きちんと検討の上、方向性を決めていただくよう、黒岩草津町長にお願いしたいです。そのために、利用者の立場として、草津温泉を愛する者の立場として、草津町に声を届けましょう!

声を届けよう
現在の賛同数:804次の目標:1,000
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意思決定者(宛先)

  • 黒岩 信忠草津町長
  • 小渕 優子衆議院議員
  • 山本 一太参議院議員