すべての中学校で、裁判を傍聴する機会を設けてください。

すべての中学校で、裁判を傍聴する機会を設けてください。

開始日
2021年8月27日
署名の宛先
文部科学省
現在の賛同数:2,422次の目標:2,500
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 Maeda Saki

「加害者の人権ばかり守るな」

幾度となく、こうした発言を目にしてきました。
確かに、犯罪は許されることではありません。
でも、「犯罪者」を社会から排除すれば、更生できたはずの人が、再び犯罪に関わることにもつながります。

加害者を糾弾し、被害者を擁護するだけでは、犯罪を減らすことはできません。
一方的な視点ではなく、多面的に物事を捉える必要があります。

 

あなたは、裁判を傍聴したことがありますか?

そもそも裁判を傍聴できるなんて知らない。
難しくて理解できないし、興味がない。
わざわざ足を運ぶきっかけがない。
悪趣味。怖い。

差別や偏見は、「正しく知らないこと」 から生じます。


私は中学三年のとき、はじめて刑事裁判を傍聴しました。

厳粛な儀式をイメージしていましたが、実際は大人の重要な話し合いのようで、適切で新鮮な切り口の尋問も多く、とても興味深かったです。
若い男性が、貧しいがゆえに詐欺に関わったという事件でした。
その時から私は、「貧困に苦しむ人(社会的弱者の方)への配慮が足りない社会にも、問題があるのではないか」 と考えるようになりました。

当時から抱いていた「弱い立場にある人に寄り添いたい」という思いは、今も変わることなく私の軸となっています。
(そして大学生になり、法律家になるための学びと並行して、このような行動を起こした次第です。)

その場の緊張感を味わい、当事者の顔が見えることで、この人が幸せになってほしい、そのために社会を変える必要がある、と感じる生徒がひとりでもいれば、その思いが他の生徒にも広がり、「正しく知らないこと」から生じる差別や偏見をなくせるのではないかと強く感じています。

具体的な内容

・授業ではなく、夏休みなどの課題として実施
・事前学習と感想の共有に、総合学習(または公民)の2コマを割く
・傍聴は強制しないが、事前学習と感想の共有は全員参加
・課題は社会科の教員(または担任)が成績評価をする(後述)
・都道府県ごとにある地方裁判所
・刑事事件、一審

私は現在、裁判傍聴に関して、適切な指導を行うためのテキストを作っています。
真剣に向き合う姿勢を持つこと、心のケア、教育的効果などに、十分配慮していきます。

また、課題については
①多面的に物事を見つめる姿勢
②クラスメイトの意見を引用し、それについて自分の考えを述べていること
③社会に対する問題提起
の3点から評価し、B5レポート用紙1枚以上を、3年次の9月末に提出する、ということを想定しています。

これについて何かご意見がありましたら、Twitter(@m__cml2 移行中)のDMに送っていただけますと幸いです。

中学校で、機会を設ける意味

私は、大学入学共通テストが初めて実施された年に大学を受験しました。
そこで強調されているように感じたのは、「話し合いの重要性」です。
人工知能の発達やグローバル化に伴い、知識の暗記にとどまらず、グループワークやディスカッションといった「主体的な学び」が求められているのだと、肌で感じました。

いくら教科書で読んでも、先生から話を聞いても、
実際に行かなければ感じられないことが、たくさんあります。

裁判の傍聴は、社会問題に関心がなかった人が、主体的に学ぶ出発点になります。
それは、心が動くからです。
ひとりでも多くの人が関心を持てば、社会は変えられるということ。
ぜひ、実感してほしいです。

事故や犯罪は、加害者個人だけではなく、
「かわいそう」 「許せない」と言うだけで
建設的な議論に発展しない、社会そのものに問題があります。

私が変えたいと思っているのは、人々の感情を煽るために、事故や犯罪について偏った過激な報道をする一部のメディアや、それを真に受け、自分とは無関係な出来事として消費している人の意識です。

知らないことには、想像もできない。
だから、誰かを傷つけてしまう。

裁判を傍聴し、互いに思いを共有する機会を設けることで、
社会問題に関心を持つ人を、長期的に増やしたいと思っています。

中学生のみならず、あらゆる世代の皆さんが、
裁判所に足を運び、思いを発信していただけたら幸いです。

 

#裁判を見に行こう

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現在の賛同数:2,422次の目標:2,500
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意思決定者(宛先)

  • 文部科学省
  • 各自治体教育委員会
  • 公立中学校校長
  • 社会科教員