私たちの娘、山口愛美利がなぜ虐待保育から見殺しにされたのか。 第三者によって構成される検証委員会を立ち上げ、公正な調査をしてください。そして虐待保育を見過ごす行政を変えてください。
私たちの娘、山口愛美利がなぜ虐待保育から見殺しにされたのか。 第三者によって構成される検証委員会を立ち上げ、公正な調査をしてください。そして虐待保育を見過ごす行政を変えてください。
この署名で変えたいこと
私たちの娘、山口愛美利は2014年7月26日、生後9か月で亡くなりました。
栃木県宇都宮市の託児室といずで、真夏の熱帯夜、冷房も入れない部屋で、体をぐるぐる巻きにされたまま放置されて、熱中症で亡くなりました。
えみりは、子供のできにくい体質の私たちにできた待望の第一子でした。妻が難産の末に、死ぬ思いをして産んだ子でした。えみりは会う人、誰にでもにこにこする、とても愛嬌のある良い子でした。えみりは私たちの最愛の存在でした。
えみりには、輝かしい人生があったはずです。えみりの無念を親として晴らしたい、えみりの死を無駄にしたくない、との思いで、託児室といずに対して指導監督権限を有する宇都宮市に対して民事訴訟を提起し、この5年間、裁判に向き合ってきました。
この事件は、親をだまし、保育を金儲けの手段にし、言葉の話せない赤ちゃんを食い物にした悪質な詐欺と虐待保育の事件です。言葉の話せない幼気な赤ちゃんを非情にも毛布でぐるぐる巻きにして、泣き叫ぶ赤ちゃんを床に転がし、放置していたのです。この託児室といずの施設長であった木村久美子には、懲役10年の有罪判決が下され、すでに服役しています。
といずのような虐待託児所が生まれた責任の一端は、宇都宮市役所にあると言えます。
といず施設長の父、木村茳は元栃木県議会議員そして県の要職を歴任してきた権力者でした。託児室といずには、様々な違反がありました。違法な増築工事。認可外保育施設指導監督基準違反にあたる2方向避難路の欠如、屋外階段の代わりに赤ちゃんには不適な緩降機。必要な消防設備の不設置等々。
宇都宮市は、これらの違反を何年も放置してきました。これらは、他の保育施設と比較して特別扱いと言えるものです。
そんな中で、託児室といずでの、子どもを縛る・閉じ込めるなどの虐待通報がえみりの事件の2か月前にあったのに、宇都宮市保育課の立入り調査は、事前に施設に連絡をしたうえに、たった30分、見学のみで終わりにしています。
抜き打ちの調査をしていない、保育に使っているという情報があった4階を調査しない、調査後担当者は危機感を持っていたのに継続調査をしない、などずさんな対応をおこなっていました。
なぜ内部スタッフからの詳細な虐待内容の通報があったのに、弱い幼い子供の命がかかっているのに、安全であるという確証を得ず、危機感を持っていたのに継続して調査をしなかったのか、保身と怠慢としか言いようがない。子供の命にかかわる部署という認識がないのだろうか、自分の子に置き換えて考えたら、そんな判断にはなっていなかったのではないでしょうか。
宇都宮市がまともな調査、対応をしていたら、えみりは間違いなく亡くなっていません。
そして、えみりは今も私たちに笑顔を見せてくれていたのに、と思わずにはいられません。
事件後の宇都宮市の対応は、自分たちの保身第一でまったく誠実さを感じることができません。宇都宮市は人が一人死んでも、保身のために、一度担当責任者と約束した検証委員会実施の約束は反故にし、検証すらしません。
私たちは真実を明らかにしたく、何年も鋭意調査し奔走してきました。各部署文書の開示請求、元といずスタッフや元宇都宮市保育課OB、元といず利用者、市内保育施設の聴き取り、さらに木村茳が協力を要請した市会議員などの聴き取り、政治献金の流れの調査など。しかしながら一民間人が調査するには限界があります。
えみりの死を無駄にせず、これからの日本の子供たちの未来のために、虐待通報を受けた行政機関が、何をしなければならないのか、どうすれば保育施設での虐待死を防ぐことができるのか、第三者によって構成される検証委員会を立ち上げ、公正な調査を行い、真実を明らかにし、虐待保育を他人事のように見過ごす行政担当者を無くす世の中にしたいと考えます。
それには皆さんのご協力が必要です。どうか力を貸してください。よろしくお願いします。
○事件の記事一例
女性自身
「宇都宮殺人託児所事件 録音されていた“虐待通報放置”の自白」
https://jisin.jp/domestic/1751437/
意思決定者(宛先)
- 宇都宮市長 佐藤栄一殿
- 宇都宮市議会
- 厚生労働大臣