北海道釧路市・重要湿地「パシクル沼」隣接地におけるメガソーラーの建設中止を求めます!
北海道釧路市・重要湿地「パシクル沼」隣接地におけるメガソーラーの建設中止を求めます!
この署名で変えたいこと
特別天然記念物タンチョウ(上写真)
天然記念物オジロワシ(下写真)写真: 釧路自然保護協会
北海道釧路市・重要湿地「パシクル沼」隣接地におけるメガソーラー(HOKA7太陽光発電事業)の建設中止を求めます!
北海道白糠町と釧路市音別町の境界に位置する馬主来沼(パシクルトウ)は国の特別天然記念物タンチョウや天然記念物オジロワシをはじめとする多くの希少種の生息地であり、環境省「重要湿地」(「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」)や北海道の「すぐれた自然地域」に選定されています。また東に位置する白糠町側は「アイヌ伝統文化空間(イオル)」であり、全域が町立自然公園として保護され、西に位置する釧路市側は美しい自然景観が見える場所として「音別新八景」に選定され、周辺住民にとても親しまれています。
環境影響評価法第1種事業として「(仮称)HOKA7太陽光発電事業計画段階環境配慮書」(令和5年11月27日公表)において事業実施想定区域として示された馬主来沼北西側の約330ヘクタールの土地はタンチョウやオジロワシの繁殖地であり、「重要湿地」(上述)などの区域内であると同時に「釧路市自然と共生する太陽光発電施設の設置に関するガイドライン」(令和5年7月策定)第5条の「設置するのに適当でないエリア」(「津波災害警戒区域」「保安林」など)にも該当します。また当該地は非常にアクセスが困難な立地条件であるために火災等災害時のリスクが大きく、安全に管理できると思えません。さらに、メガソーラーの管理に伴う除草剤の使用については不明な点が多く、仮に除草剤が使用された場合、下流の馬主来沼のシジミやワカサギなどの水産資源や生態系に及ぼす影響が懸念されます。
令和5年12月の複数の報道によると、環境影響評価法に基づく審査期間中にも関わらず、当該事業に関連して事業者が森林法や釧路市普通河川管理条例に関する違反行為をおこなった結果、行政処分を受けたとのことです。この行為により保安林内の環境省「重要湿地」において約250mの水路が無断で掘削・造成され、河川と接続されました。大変遺憾です。
私たちは再生可能エネルギーに反対するわけではありません。しかしながら、「配慮書」で示された事業実施想定区域における当該計画は地域の自然環境や生物多様性、水産資源、景観、文化、生活、防災、観光面などに対する影響が極めて大きく、地域社会へ与える影響が甚大であると思われます。このような状況下において、当該計画は馬主来沼を擁する釧路市や白糠町、北海道民の理解を得ることは極めて困難と思われることから早期の計画中止を求めます。
⇒こちらから印刷用署名用紙をダウンロードできます。
【署名の発信者】
音別町パシクル湿原を守る会
【参考】
(仮称)HOKA7太陽光発電事業計画段階環境配慮書(事業者ウェブページ)
2024年1月22日開催
令和5年度(2023年度)第8回北海道環境影響評価審議会議事録
2024年2月15日 日本生態学会北海道地区会
北海道釧路市(音別町)における「(仮称)HOKA7太陽光発電事業計段階環境配慮書に対する意見書」
2024年2月9日 環境大臣意見
(仮称)HOKA7太陽光発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について
2024年2月22日 北海道知事意見
(仮称)HOKA7太陽光発電事業計画段階環境配慮書に係る知事意見
【自治体関連ウェブページ】
釧路市自然と共生する太陽光発電施設の設置に関するガイドライン
【当該事業に係る報道】
2024年3月29日 毎日新聞
釧路の太陽光発電計画に反対、「湿原まもる会」設立 署名集めへ
2024年2月24日 毎日新聞
2024年1月11日 毎日新聞
太陽光発電 無許可で水路掘削 事業者行政指導 釧路・保安林 /北海道 | 毎日新聞
2023年12月27日 NHK北海道ニュースWEB
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