由緒ある明石「中崎緑地」松林の伐採を止め、消防分署計画の変更を求めます

由緒ある明石「中崎緑地」松林の伐採を止め、消防分署計画の変更を求めます

開始日
2023年9月4日
現在の賛同数:133次の目標:200
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 松本 誠

 明石海峡に面した明石市の「中崎緑地」は明石城下町が造られた400年前、明石港から現在の中崎公会堂北辺りまでの運河が掘削された際に、その土砂を中崎海岸側に積み上げて防潮堤を兼ねた松林が造られ、一帯は明治以降「中崎遊園地」として賑わっていたところです。

 現在も中崎公会堂まで約500mにわたって続く松林は、東の大蔵海岸に続く景勝地としてかつてリゾート旅館が立ち並び、築百年を超える中崎公会堂とともに明石を代表する名勝地でした。1960年代には中崎海岸は埋め立てられ、その後大蔵海岸も埋め立てられて、一部の民有地には幾つかの中高層マンションは建ったものの、現在も400年の歴史を伝える貴重な緑地帯が息づいています。

 戦前から戦後にかけての時期に中崎海岸の松は松くい虫の被害で全滅しましたが、「白砂青松の昔の中崎海岸の姿に戻そう」と、中崎遊園地一帯で大規模な植樹運動が展開され、地元の小学生も参加してマツやマサキ1000本余りが植樹されました。その後も明石市緑化推進員会がクロマツ700本を植え、半世紀を経て現在の松林に育っています。

 このような「白砂青松」の回復願い、市民が植樹して育った松林を、市が伐採していいのでしょうか!

 いま中崎消防分署の移転建て替え計画の対象地になっているのは、こうした先達が大事に松林の復活を願って植樹してきた一帯約2000㎡を伐採して、4階建ての消防分署を建設しようというものです。

 分署の移転計画は4年前に新庁舎基本計画素案がつくられた際に、市役所の残り敷地を売却して新庁舎建設資金に充当する計画でしたが、跡地の売却計画は市民や市議会からも反対意見が強く2020年3月には撤回されて、将来課題として跡地の利活用を改めて検討することになりました。本来なら、その時点で分署の移転計画も見直しておくべきだったのが、消防局の計画として“一人歩き”して今日に至っています。

 本庁舎の建て替えがすめば広い市役所敷地やその周辺を含めて、いくらでも建て替え候補地が考えられます。また、新庁舎の建設計画では本庁舎の南北、中崎緑地から明石海峡に貫く「縦軸」を「明石らしい新庁舎」の最大のアピールに挙げていますが、本庁舎北側の緑地を壊して4階建ての分署を建てると「明石らしさ」のコンセプトも台無しになりかねません。

 今も存在感を引き継ぐ中崎緑地の「歴史的価値」と「緑地の持つ生態的、景観的価値」を直視し、消防分署の計画を見直し、中崎緑地の保全に努めてください。

 

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