【全鹿児島県民を対象にした県民投票の実施を求めます!】

【全鹿児島県民を対象にした県民投票の実施を求めます!】

開始日
2022年9月6日
署名の宛先
鹿児島県知事
現在の賛同数:12,298次の目標:15,000
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この署名で変えたいこと

(2022年11月24日更新)
この問題をより広い視点から、そして大きな動きとして活動していくために、私たちNPO法人SELFが事務局となって「かごしまグランドビジョン協議会」という団体が発足しました。

協議会名で、11月25日の南日本新聞朝刊にドルフィンポート跡地活用に対しての意見広告を掲載予定です。ぜひ拡散にご協力ください。
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ハコモノじゃなく、街を作りたい
「新総合体育館をドルフィンポート跡地に建設することの是非」について全鹿児島県民を対象にした県民投票の実施を求めます!

知っていますか?
9年前に県民がNOを突きつけた計画がいつの間にか復活していることを。
2022年1月、驚きの計画が明らかになりました。鹿児島県が、本港区という桜島を臨む県民の憩いの場に体育館〈スポーツコンベンションセンター〉を建設する計画を発表したのです。

 

なぜそれが驚きなのか、というと、この本港区への体育館の建設計画は、9年前に当時の知事のリコール運動の原因のひとつにまで発展した、このまちに暮らすわたし達が強く反対した案だったからです。

県民がNOを突きつけ、無くなったとされていた計画が、新しい県知事の誕生とともに復活し、いつの間にかそれが既定路線になり、2025年には着工予定という異例の速さで話が進んでいます。

この計画はまだ議会で決定もされていないにもかかわらず、県内ではさまざまなメディアで、この体育館〈スポーツコンベンションセンター〉の建設が決まっているかのように報道されています。

無視された街のグランドデザイン
この案に先立つこと3年前、県や市、大学教授、地元経済界、日本政策投資銀行、港湾関係者などからなる〈鹿児島港本港区エリアまちづくり検討委員会〉が設置され、以下のような開発コンセプトがまとまりました。

➀かごしまの多彩な魅力を発信する人・モノ・情報の交流拠点
➁かごしまの魅力を体感できるエンターテインメント空間
➂景観資源(錦江湾や桜島,歴史的建造物)を活かした魅力ある空間を要素として,年間365日,国内外の幅広い観光客や県民で賑わい,国際的な観光都市にふさわしい「来て見て感動する観光拠点」の形成を図る。
(「本港区エリアまちづくりグランドデザイン」はこちらから)

グランドデザインは県が当時の予算を使ってまとめたもので、ここで言われていることに反論の余地はないと思います。ところがこのビジョンは知事の交代によって白紙撤回。まったくなかったかのように扱われています。

もし、現在鹿児島県が推進しようとしている巨大ハコモノ体育館プランどおり、スポーツを軸に上記のビジョンを実現するならば、有力なプロスポーツチームを支援して育成するなど、ソフト面のより戦略的なプランがなければただの巨大なハコを持て余すだけになります。しかし県の説明からそういった戦略は見えてこず、以前作成したビジョンと整合性が取れているとは到底思えません。県政の継続性という観点からも強く違和感を感じます。

250億円の建設費と年間約1億円近い赤字の巨大な体育館
鹿児島県の計画案を見ると建設費は250億円で、年間約1億円の「赤字」が計画段階から見込まれています。こちらについてはNHKも素朴な疑問として報道しています。

県民の健康に資する公的なスポーツ施設ということであれば、県民の税金で赤字を負担すべき場合もあるでしょう。現在の老朽化した体育館ではなく時代にマッチしたものは作るべきです。しかし、人口が減少している鹿児島において、将来の世代に対して過剰な経済的負担になるものを作るべきでしょうか。未来を見据えたより現実的なプランの検討が必要だと考えます。現在の体育館の老朽化と改築が必要なことは分かっています。体育館の建設に反対するのではありません。ですが、体育館建設と本港区・ドルフィンポート跡地の活用は、まったく別の話です。

体育館の償却が終わる30〜50年後の世界がどうなっているかは誰にもわかりません。ただ、おそらく確実なのはこのまま人口は減少し、マーケットは縮小していくだろうということ。その時に8,000人も収容する体育館がここにあったらどうなるんでしょうか。体育館建設自体の否定ではなく、建築場所はここでなくてもよいのではないか、というのが私たちの論点です。

子どもたちの世代につけを払わせるのか?
パンデミックの問題もあります。これだけ医療が発達している世界でもコロナは全く蔓延を防げませんでした。県が作ろうとしている体育館ができるはずの7〜8年後にはまた違うウイルスが広がっている可能性は大いにあります。SARSやMERSが何度も形を変えてやってきたように何年か後に次のコロナが来ないと言い切れる人はいません。その時この巨大なハコモノを持て余したら誰が責任とるのか。つけを払うのは僕らと後に続く子どもたちです。巨額のハコモノを作っておいて、時代が変わってもためになるかどうかは次の世代が考えればいいというのはあまりにも無責任です。

本港区・ドルフィンポート跡はこのまちに暮らすわたし達にとって特別な場所
ドルフィンポート跡地は桜島が見える公園、泳ぐイルカが見える憩いの場です。花火大会が行われる時には数万人の人が錦江湾に向かって開かれたこの場所に集まります。かつては港として栄え、今でも残る石造の蔵が歴史を伝えています。都市計画の専門家の意見もとりいれ適切に開発すれば、県民も港を利用する観光客も共に集える可能性を秘めた場所であることは間違いありません。

何度も言います。体育館建設に反対するのではありません。でも「この場所」で大切にすべきことは何かを考えたいのです。

このエリアは、桜島、屋久島、三島、十島から奄美〜沖縄へ向う航路の玄関口であり、すでに水族館もある観光の拠点です。鹿児島県民はもちろん、観光客も含めた多様な人びとが日常的に立ち寄り、楽しめる場所であるべきではないでしょうか。

民間主導の魅力的な「街を作る案」の存在
2018年には、〈鹿児島港本港区エリアまちづくり検討委員会〉のビジョンに基づき、民間主導で様々な案が計画が検討されていました。それは巨大なハコモノを作るのではなく、土地の魅力を発揮できる「街を作る」という案でした。

その案では、景観を損なわないよう低層の施設を中心に構成し、すぐ近くの繁華街である天文館エリアと競合せず、集客ができて相乗効果を発揮できるような内容の商業区画や宿泊施設を誘致することが提案されていました。心が浮き立つような十分すぎるほど魅力的な街を作れる、そう思わせてくれるワクワクするような案もありました。

海側に残された余り使われていない歴史的な倉庫物件をリノベーションし、地元のものが買えるフードホールやレストラン、桜島火山の足元ならでは、ザ・鹿児島を感じる温泉施設などもよいでしょう。

近くにあるフィッシュマーケット(魚類市場)と連携し、地元の食材を扱うファーマーズマーケットを作れば大きな観光資源にもなります。食の分野で地元で起業する人を応援するようなショップ区画や、それを支援する施設があれば、地元の産業も盛り上がるでしょう。

気持ちのいい水際にはデッキを配置して、車を気にせず散歩したりランニングできたりするエリアを作れば、地元県民や宿泊客が健康的に過ごせるような空間が生まれます。

鹿児島の玄関口である中央駅エリア〜天文館〜港湾エリアの3つの場所がつながって連携するようになれば、鹿児島にしかない楽しいライフスタイルを作り、発信していけます。

ですが、体育館というハコモノを作れば、そのような街を作ることはできません。

私たちは今、体育館〈スポーツ・コンベンションセンター〉の是非ではなく、ベイエリアの絶好の土地の活用の是非を考えるべきです。

体育館は別の場所でも十分成立します。しかし観光目線での土地利用は、鹿児島ではこの場所でしか実現できません。

公設の体育館〈スポーツ・コンベンションセンター〉一択なのか、行われるはずだった民間主導のプランコンテストを復活させて対案としてフラットに議論するのか。本港区・ドルフィンポート跡地を生かし、鹿児島市、鹿児島県に暮らす私たちにとって良い街にしていくために、体育館建設計画を一時停止し、本港区・ドルフィンポート跡を生かす街づくりの計画を新たに策定することを求めます。

新総合体育館の単なる反対運動ではありません。みんながワクワクするもうひとつのプランの「賛成運動」にしたい!

そのために、鹿児島県に対して「新総合体育館〈スポーツコンベンションセンター〉をドルフィンポート跡地に建設することの是非」について、全県民を対象にした「県民投票」もしくは、未来をつくる中高生も含めた「県民アンケート」の実施を求めます!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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