美容師国家試験オールウェーブ廃止へ

美容師国家試験オールウェーブ廃止へ

開始日
2022年1月20日
署名の宛先
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター
現在の賛同数:259次の目標:500
声を届けよう

この署名で変えたいこと

署名の発信者 琉 京極

はじめに


初めまして、京極琉と申します。

東京赤坂でサロンを経営し、そのほかサロン向けの商品開発や、美容師のためのオンライン学校を運営しています。

今回伝えたいこと


今回皆様に知っていただきたいことは、”イマドキ使わぬ技術”「オールウェーブ」がいまだ国家試験科目で必須となっている問題についてです。


美容師の実技試験では、第一課題であるカッティングのほかに、第二課題としてワインディング、またはオールウェーブセッティング技術が審査され、筆記試験とそれぞれについての判定が行われます。


実技試験の第二課題がどちらになるかは、試験がある数か月前に発表されます。

そのため、自分が受験する年の実技課題がどちらになっても対応できるように、それぞれへの対応が必要とされるのです。

オールウェーブとは?

オールウェーブセッティングとは、パーマスタイルのひとつです。


頭髪全体がウェーブ状になっているようなセッティングがなされる髪型で、髪全体にジェル状のローションを塗りウェーブを作ります。


日本では終戦直後から1960年代に人気でしたが、現在実際に店で使う機会はほとんどありません。


専門学校など美容師養成施設で必須とされる810時間以上の実習のうち、数百時間が充てられています。


しかし、一般社団法人 日本美容サロン協議会が、現役美容師を対象にしたアンケートでは「学校で習ったが今は使っていない技術」にオールウェーブセッティングを挙げた人は1番多く、35%に上ります。

 

「資格が実践的でない」との指摘は前々から出てきており、美容師を目指す人からは「古いパーマの習得に充てる時間を、流行のパーマやカラーリングを学ぶ時間に充てたい」との要望が多く出ています。

イマドキ使わぬ実技試験科目がもたらす弊害

①日本の長い下積み期間
専門学校入学から美容師として独り立ちするまでの平均期間は、英国の約3年に対し、日本は6~7年という長い期間を必要としています。


さらに、平成7年の制度改正で実地修練(インターンシップ)制度が廃止されたことにより、美容学生は就職前に美容室でアルバイトできなくなりました(正確には髪に触れる行為)。


美容学校の2年間は国家試験の合格が最優先事項となるため、実践的な技術を本格的に学ぶのは、卒業後就職してからになってしまいます。

卒業後も使用しない技術のために、美容学生期間の大切な時間を使用してしまっていることも、日本の長い下積み期間の大きな原因となっているのです。

 

また、美容師の離職率は厚生労働省のデータによると、美容師の離職率は1年で50%、3年で80%、10年で92%と言われています。

原因としては、


①給料が安い

②長時間労働

③休日が少ない

④人間関係のストレス

⑤キャリアアップに時間がかかる

これらが挙げられます。


美容学校で学習する技術内容がより実践的なものになるだけでも、就職後のストレスは大幅に軽減され、いち早く活躍することが可能になります。

「休日が少ない」、「労働時間が長い」というのも営業時間外の練習や休みの日の技術講習などが原因の1つとなっています。


これらの離職率問題や美容師の労働環境の改善に関しても、本気で良くしていきたいという思いから、今回の国家試験の内容を見直したいと考えています。

 

2021年には「美容サロンに関する議員勉強会」が当時の河野行政・規制改革相に美容師の国家試験改革を求める提言を行い、河野氏は「検討したい」と応じたことで、、美容師資格を所管する厚生労働省と協議して検討を進めとしています。

 

私は、現行の国家試験や研修制度を否定するわけではありません。

時代に合わせて制度改正してきた歴史もあります。

しかし、現状として教育と実態に大きな差があるのも事実です。

美容業界をさらに良いものにしていくため、何卒ご賛同をお願い致します。

今すぐ動画を見る

 

 

声を届けよう
現在の賛同数:259次の目標:500
声を届けよう
このオンライン署名のQRコードです。スマートフォンなどの画面上で表示させるほか、ダウンロードしてチラシやポスターなどの印刷物に使うこともできます。QRコードをダウンロードする

意思決定者(宛先)

  • 公益財団法人 理容師美容師試験研修センター