保育は社会の要石! 子どもたちを守りたい保護者による緊急宣言 in 京都

保育は社会の要石! 子どもたちを守りたい保護者による緊急宣言 in 京都

開始日
2022年12月13日
現在の賛同数:28,506次の目標:35,000
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この署名で変えたいこと

私たち、京都市の保育園に子どもが通っている保護者は、今の京都市の保育改悪に突き進む政策に大きな危機を感じて、ここに緊急宣言を発します!

少し長くなりますが、どうか最後まで読んで、京都市の保育行政の現状を知ってください。

そして保育をめぐる様々な問題は、京都市に限らず、日本全国に言えることだと思います。京都市在住の方に限らず、もし賛同いただけましたら、どうかご協力をお願いします!

 

《 保育士はもっと必要なのに、保育予算を13億円カット 》

京都市政は、2022年度より、財政難を理由に、京都市の認可保育園に例年配分されていた予算13億円をカットしました。これにより、これまで通りの運営ができないだけではなく、このままいけば経営存続の危機に直面する保育園も、すでに多数でてきています。運営を続けるには、やむなく保育士の数を減らさねばならない、あるいは、経験豊かな熟練の保育士を減給し、雇用するにもより安価な非正規・派遣労働の保育士を雇わねばならないとのことです。

この夏、静岡県の認定子ども園で、園児がバスに置き去りとなり、熱射病により命を落とすという大変に痛ましい事件が起こりました。11月には、大阪府岸和田市で保育園児童が車内に置き去りとなり命を失う悲劇的な事件もありました。園児の欠席確認を保育士は忙しさから失念してしまったことが事件の一因にあるそうです。同齢の子どもをもつ親として、私たち保護者は大変な衝撃を受けています。他人事と思えずにいます。保育士による注視、保育園による対策を望みつつ、先生方が心に余裕をもって子どもたちをみることができる環境づくりを、これまで以上に、行政に願っているところでした。全国の世論からも、保育における子どものたちの「いのちの安全」に大きな関心が注がれているところだと思います。

にもかかわらず、京都・門川市政は、それと逆行するように、保育予算の大規模な削減に踏み切り、多くの保育園を危機的な状況に追いやっています。保育士数の急激な減少や、保育の質の低下が避けられない状況です。それによって、園児たちの「安全」・「安心」・「健康」が脅かされかねません。

 

予算削減において最も厳しい状況に置かれる保育職の一つが、子どもの成長を願い「安心」で「健康」な給食をつくってくださる給食職員の方々です。給食の先生方の雇い止め、給食予算の削減により、子どもたちの成長にとってとても大切な給食の質の低下も考えられます。

また、現場の保育士の数が削減されることにより、障がいを抱えるなど特別のケアを必要とする児童の受け入れも困難になります。社会的に弱い立場にいる人間に皺寄せが来ることになります。「外遊び」や「プール遊び」などのより目を行き届かせる必要のある活動もできなくなり、「ただ囲いの中で見ているだけの保育」となってしまいます。

 

保育園は、親にとっては子どもを預ける場所ですが、子どもたちにとって、人生の最初期に仲間をつくり、社会を知り、世界を学び、心と体と知恵を育む、とても大切な場所です。その豊かさが、このままでは失われてしまいます。

現在の京都市政は、子どもたちを大切にしているでしょうか。むしろ、ないがしろにしてはいませんか。

《 政治は、「保育士」の仕事の価値をわかっているでしょうか。保育士は「知識」「経験」「技術」が必要な専門職!》

私たち保護者は、子どもと生活を日々ともにして、どれだけ「子育て」が大変か、苦心する毎日です。どのような親でもそうだと思います。エネルギッシュに動き回る子、ごはんを食べてね、といっても遊ぶのに夢中でなかなか集中できない子、まだ食べられるものと食べてはいけないものの区別ができない赤ちゃん、etc…。保育園は、そんな数十人、百人以上の子どもたちを一手に引き受けています。

保育士は、それぞれに個性があって性格も要求も異なる子どもたちを、ひとりひとりを大切に見ながら、安全・安心・健康とともに成長を促す仕事です。高度な「技術」や「知識」、「経験」を必要とする専門職。命にも関わる、きわめて責任の重い仕事です。決して、ただ子守りする感覚でできるわけではない。取り換え可能な単純職では決してありません。

世の中は、とりわけ政治は、保育士という仕事の価値をどれだけわかっているでしょうか。厚生労働省の全国調査によれば、保育士の給与はそもそも、業種問わずの平均年収額から100万円以上も低くあります。今回の予算削減以前に、すでに保育士給与は、不当なほどに低いのです。保育士になりたいと思っても、その待遇の酷さから、その道をあきらめてしまう人が数多くいます。加えて、今回の削減で、勤続11年以降は、昇給も望めなくなるといいます。経験ある信頼度の高い保育士ほど辞めることが増えていきます。

私たち親の仕事も、保育士に安心して子どもを任せることができるからこそ、成り立ちます。保育士がいなければ、保育園がなくなれば、私たちは仕事もできません。子どもの望ましい成長も、社会そのものもストップしてしまいます。保育士は社会がどのような状況にあろうと、なくてはならない、不可欠な仕事です。

京都市は、ことあるごとに「子育て環境日本一」をうたってきました。しかし、どこをどう見て「日本一」と言えるのでしょう。人口流出はとめどなく、今や流出する人の数が日本一となっています。とりわけ子育て世代の流出が突出しています。京都市の子育て世代にある少なからぬ人々が、悲しいかな、子育てを含めた生活に困難を感じ、この街を出ていっているように感じます。「子育て環境日本一」をうたうからには、それにふさわしい豊かな保育政策を打ち出してほしい。保育職員の方々を、保護者を、そして子どもたちを安心させてほしいと思います。

財政難といっても、為政者がいったい何を大切にしているか、ということが問われるべきところです。子どもたちの命にも関わることが、ここまで後回しにされていいのでしょうか。子どもの未来は社会の未来です。何においても、優先されねばならないと思います。

以上の問題意識から、私たち京都市の保護者有志は、以下のように宣言し、京都市に保育政策の見直しを求めます。

 

【 宣言文】

私たち保護者の仕事は、保育園・保育士に子どもを

安心して任せることができるからこそ、成り立っています。

 

保育園とは、仕事に出る親がただ子どもを置いていく預り所ではありません。

子どもにとっては、人生の最初期に友達をつくり、

社会を知り、世界を学び、心と体と知恵を育んでいく大切な場所です。

 

保育という仕事は、

子どもの日々の成長を、健康・安全・安心とともに促す、

高度な「知識」「技術」「経験」を必要とする専門職。

ただの子守りではない、人員取り換え可能な単純職では決してない。

社会の未来である、子どもの「いのち」を引き受けて育む、

責任あるプロフェッショナル。

 

保育園も、保育士も、

なければ、社会全体がストップしてしまう不可欠な要石です。

 

どんな理由があろうと、子どもを大切にできない社会に未来はありません。

 

 

 

 

【 京都市への要求 】

1.    カットされた保育園運営に関わる予算13億円を全額差し戻してください。

 

2.    保育は今の社会に不可欠であり、特別に専門的な知識・技術・経験を必要とする仕事です。それを理解し、政策に反映してください。

 

3.    保育現場の実情を踏まえ、その社会的役割・重要性にふさわしい予算を常に確保してください。

 

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---YouTube それぞれの立場からの実情 @ キックオフ集会 ---

★ きょうだいで別々の園になってしまった保護者の立場から

https://www.youtube.com/watch?v=rfxivaJorMo

★ 特別なケアを必要とする子どもを持つ保護者の立場から

https://youtu.be/ph_BswCG0XM 

★ 保育園長の立場から

https://youtu.be/BpNWP3piKBo 

★ 給食職員の立場から1

https://www.youtube.com/watch?v=gKfGXw3VjcY

★ 給食職員の立場から2

https://www.youtube.com/watch?v=wxhBJDPi1MI

★ 保育士の立場から

https://www.youtube.com/watch?v=nElJdLPviVc

★「子どもたちにもう一人保育士を」運動に愛知でたずさわる立場から

https://www.youtube.com/watch?v=yMi2ZcgryBA

★ 行動提起

https://www.youtube.com/watch?v=xsp87sAoSd8

★ 保育は社会の要石 Youtubeチャンネル

https://www.youtube.com/@1in855/videos

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