~Meet & Learn~ G7各国首脳が被爆者の方と面会し、平和記念資料館を真剣に見学することを求めます #RequestToG7

~Meet & Learn~ G7各国首脳が被爆者の方と面会し、平和記念資料館を真剣に見学することを求めます #RequestToG7

開始日
2023年2月26日
署名の宛先
外務省G7広島サミット事務局
このオンライン署名は終了しました
22,788人の賛同者が集まりました

この署名で変えたいこと

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※4月20日追記

先週末、私たちが本署名で主に求めている「G7各国首脳たちが平和記念資料館を見学し、被爆者の方と面会する」ことが実現する方向で進んでいると発表がありました。しかしながら、資料館の具体的な見学ルートや面会時間等は明らかになっていません。被爆者の方の証言が「聞きっぱなし」にされ、資料館の展示を「過去のもの」と捉え、今に照らし合わせずに終わるのではないかと危惧しています。また、G7各国の首脳によって広島から発信されるメッセージの内容にも深い懸念も抱いています。

各国のリーダーが、目で見て耳で聞いた経験を元に、核兵器の廃絶と安全保障政策の見直しを図ることを祈って、本文の一部を改訂し、予定通りG7サミット直前まで署名を続けます。5月12日(金)に、メールで外務省 G7広島サミット事務所へ改めて署名を提出する予定です。ご協力いただけますと幸いです。

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広島県に住む大学1年生の岡島由奈と、神奈川県に住む高校1年生の大林美晴と申します。(プロフィールは文章の末尾に記載しています)

私たちは、2023年5月19日~21日に開催されるG7広島サミットをひとときのイベントではなく、実のあるものにしてほしいという思いを込めて、「G7広島サミットを成功させたいU20」というグループを立ち上げ、オンライン署名を実施することにしました。(U20とは、20歳以下という意味です)

私たち "G7広島サミットを成功させたいU20" は、この度のサミットにおいて、次の2点が実現されることを強く求めます。

①〈Meet〉被爆者の方から直接証言を聞き、核兵器廃絶のための議論に生かしてください

②〈Learn〉平和記念資料館を十分に時間を取って、真剣に見学してください

ぜひ、以下の文章をご一読いただき、私たちの思いに共感してくださる方は賛同していただけますと幸いです。いただいた貴重な署名は責任を持って扱い、外務省のG7広島サミット事務局とG7各国大使館に提出致します。

よろしくお願いいたします。

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2023年5月19日~21日に、フランス・アメリカ・ドイツ・日本・イギリス・カナダ・イタリア、そして欧州理事会議長と欧州委員会委員長が出席するG7サミットが広島県で開催されます。

このサミットでは、気候危機やジェンダー問題、核拡散など地球規模の課題についてG7首脳らによる意見交換が行われます。(首相官邸ホームページ

私たちは核兵器を用いた安全保障政策に依存し続けている国々のリーダーが、被爆地・広島に集まるということを深刻に受け止めています。

なぜなら、世界に約1万3000発あると言われている核兵器が再び使用されるのか、それとも廃絶されるのかは、そこに集った首脳たち次第で大きく左右されるからです。

史上初の被爆地で開催されるサミットを大きな転換点とし、核兵器廃絶を発信し実現するべきだと考えます。

岸田首相は、「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」『朝日新聞』2022・5・24)として、サミットの広島開催を決定したと述べています。

では、岸田首相が主張する「平和へのコミットメント」とは何なのでしょうか。

私たちは首脳たちがただ被爆地に集まり、写真を撮り、従来通りの議論を行うことが「平和へのコミットメント」だとは思えません。

首脳たち一人一人が、核兵器の使用によってどれほどの惨状と終わらない苦しみをもたらすのか痛感し、その廃絶につながる具体的な議論を実現する事こそが「平和へのコミットメント」であると考えます。

そこで私たちは、G7広島サミットにおいて以下のことが実現されることを強く求めます。

①被爆者の方から直接証言を聞き、核兵器廃絶のための議論に生かしてください

私・岡島は中学2年生のときに、初めて被爆者の方から直接証言を伺いました。その話に電流が流れるような衝撃を受け、「核廃絶のために行動しないと!」と大号泣しながら決意したことを、高校3年生になった今でも覚えています。

今回のサミットは、被爆者の方たちがご存命の間に世界の首脳たちが広島に一堂に会する、最後の機会だという声もあります。

4月13日、G7の各国首脳たちが被爆者の方と面会を行う方向で調整が進められていると発表されました。(『NHK』4月13日)

私たちは、被爆者の方の証言を「聞きっぱなし」にするのではなく、その訴えから核兵器の「廃絶」を決意し、一刻も早く行動してほしいと心から願っています。

核兵器が一度使われたら何が起こるのか。その痛みや苦しみを経験し、最も知っているのが被爆者の方たちです。

  • まるで真っ黒に焦げたトーストのように、顔中に大やけどを負ったこと。
  • 家の近所の人から「ピカドンの子は鬼を産む」と言われ、ひどい偏見に苦しみ、結婚の自由さえも奪われたこと。

彼らは、「もう二度と誰にも私たちのような苦しみを味わってほしくない」と、思い出したくないはずの記憶を掘り起こして証言をしてくださいます。その言葉に耳を傾けず、核兵器に関する議論を行うことは言語道断だと考えます。

G7の首脳という肩書としてだけではなく、1人の人間として被爆者の方と真摯に向き合ってください。そして、今しか聞けない心からの訴えを胸に刻み、核兵器廃絶の議論に生かすことを強く求めます。

②平和記念資料館を十分に時間を取って、真剣に見学してください

今年1月に入り、アメリカのバイデン大統領の同意が得られたことから、各国首脳らが平和記念資料館を訪問する可能性は高いという報道が出ています。(『中国新聞』2023・1・24

しかし、2016年に当時のオバマ米大統領が広島を訪れた時、資料館を見学した時間は「10分間」でした。

現職の米大統領が被爆地に足を踏み入れたことは、本当に素晴らしいことであったと思います。

それでも私たちは、核兵器のおぞましさを最も目で見て学ぶことができるであろう資料館に、たったの10分間しか訪問しなかったことには納得がいきません。

資料館には、核兵器の非人道性を思い知らされる多くの展示があります。

  • 熱線による大やけどを体中に負い、ぐったりと横たわる人の写真。
  • 手に取ればすぐにちぎれてしまいそうなほどボロボロになったブラウス。
  • 被爆した姉が、疎開先の弟を気遣って送った手紙。
  • 吐血、脱毛、激しい倦怠感といった被爆の症状を克明に記した手記…。

それらを丁寧に見学し、被爆の実相を学び、想像するためには相応の時間を要するはずです。

さらに、資料館に広がる光景は決して過去のものではありません。

今、世界には広島と長崎に投下された原爆より何千倍も威力の強い核兵器が数多く存在しています。核のボタンを持つ国の首脳たち、あるいはその同盟国の選択によって、ヒロシマ・ナガサキをはるかに上回る惨劇が簡単に引き起こされてしまいます。

G7各国首脳たちが資料館をどれほど訪問するのかは未だ明らかになっていません。

平和記念資料館をじっくりと訪問し、核と人間が共存している世界の恐ろしさを痛感し、廃絶への行動に繋げることを強く求めます。

最後に、今回のG7広島サミットがただの「パフォーマンス」で終わることなく、核兵器を用いた安全保障政策の依存を脱却することを決意し、廃絶のための具体的な道筋を示す有意義なサミットとなることを強く求めます。

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G7広島サミットを成功させたいU20

〈岡島由奈〉

広島県出身、大学1年生。小学生の頃、親族が原爆で亡くなったことを知り、知人の影響もあって平和活動に興味を持ち始めました。中学2年時より地元の中国新聞社で原爆・平和に関する取材、記事の執筆を行う「中国新聞ジュニアライター」として活動し、高校2年時は「ノルウェー派遣高校生平和大使」を務めました。今年1月より「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)のメンバーになりました。

〈大林美晴〉

米国テキサス州出身、高校1年生。小学2年生の時に米国へ移住し、小学6年生の時に日本に帰国しました。帰国後、日本と米国のカルチャーショックに悩まされるも、「一般社団法人 自分ごと化プロジェクト」に参加し、唯一の居場所を見つけることができました。本署名活動の岡島と出会ったのもこのプロジェクトがきっかけです。

✽私たちのこの署名に対する思いや、賛同者の方たちのG7広島サミットへの思いを、こちらのnoteに公開する予定です。ぜひご覧ください。また、賛同の際にお寄せくださったコメントをそちらへ掲載させていただく場合がございます。

《代表賛同人》(順不同、敬称略)

田中美穂(カクワカ広島共同代表)

安彦恵里香(Social Book Cafeハチドリ舎 オーナー)

奥野華子(Fridays For Future Hiroshima)

鈴木健斗(一般社団法人自分ごと化プロジェクト代表理事)

神田実鈴(一般社団法人自分ごと化プロジェクト副代表)

梶原百恵(第23代高校生平和大使)

佐々木梨央(第24代高校生平和大使)

大内由紀子(第24代高校生平和大使)

浅野英男(ミドルベリー国際大学院モントレー校 修士課程)

鈴木千花(持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム事務局長)

高橋悠太(核廃絶ネゴシエーター / KNOW NUKES TOKYO共同代表)

このオンライン署名は終了しました

22,788人の賛同者が集まりました

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意思決定者(宛先)

  • 外務省G7広島サミット事務局
  • 在日米国大使館
  • 在日フランス大使館
  • ドイツ連邦共和国大使館
  • 駐日英国大使館