小田原市の文化財「清閑亭」利活用に対して、史跡・文化財保護と公共の利益を最優先した計画見直しを求める
小田原市の文化財「清閑亭」利活用に対して、史跡・文化財保護と公共の利益を最優先した計画見直しを求める
私たちは、史跡・文化財の保護と公共の利益を優先とした文化財の利活用を行うべく、小田原市に対し清閑亭の利活用について抜本的な見直しを求めます。
皆様のご賛同のお陰で、署名も2000件を超え、小田原市議会でも問題として取り扱われるまで周知させることができています。
(参考)神奈川新聞:「清閑亭」で無許可営業 小田原市が第三者委設置を拒否 庭園も立ち入れぬ状態
小田原市所有の国登録有形文化財「清閑亭」の利活用策として、民間事業者が飲食店を2024年3月25日に開業しましたが、文化財保護、法令遵守、公平性や公共の利益などの様々な問題が生じており、毎日新聞や神奈川新聞などの主要メディアでも報道されています。
本市民団体としても3月30日タウンニュース小田原・箱根・湯河原版に意見広告を出しました。
この計画は、運営事業者以外の、小田原市民、小田原市、観光客、近隣住民をはじめとする関係者にとってマイナスでしかありません。自民党地方政治による文化財の私物化、利権化のようにすら見えます。
文化財保護:2024に入り、国指定史跡の上、文化財に密接して、この辺りの景観に似つかわしくない厨房が増築されました。この建物は、近隣に騒音や悪臭による住環境の悪化だけでなく、文化財の火災リスクや、史跡の原状回復の心配を引き起こしています。
法令遵守:文化財での違法営業という前代未聞の不祥事を起こし、神奈川県より厳重注意処分を受ける。また、小田原市と事業者の契約が締結されていないまま、増築工事、内装工事、違法営業をしていた事も発覚するなど、法令遵守において深刻な問題を抱えています。
近隣の住環境悪化:騒音、悪臭、景観悪化、プライバシーなどの問題が発生していますが、小田原市は十分な対応をしておりません。近隣住民は問題が解決するまで、開業に反対しています。小田原市によって、小田原市民の住環境が悪化させられるという許しがたい状況です。
公平性と公共の利益:これまで毎年のべ3万名以上の市民や観光客が利用していた清閑亭ですが、小田原市長と懇意と指摘される特定の一社が1食1万円からの営利目的の飲食店として運営することとなり、利用者数も激減する見込みです。
私たちは、文化財の保護と公共の利益を優先とした文化財の利活用を行うべく、小田原市に対し、清閑亭の利活用について、文化財保護と公共の利益を最優先とした、抜本的な見直しを求めます。
メディアによる掲載:
- 毎日新聞:「清閑亭」の利活用、業者選定後に募集条件を変更 神奈川・小田原
- 神奈川新聞:飲食店無許可営業の国文化財「私物化」に住民反発 小田原市、業者選定後に増築容認
- 毎日新聞:国文化財「清閑亭」利活用の料理店、無許可営業で厳重注意 神奈川
- 神奈川新聞:小田原の国文化財「清閑亭」で無許可営業 県保健所が指導、市も無契約容認
清閑亭問題の情報発信
主な問題点
- 保健所の許可なく飲食店営業が行われていた事が発覚し、文化財の中での違法営業という前代未聞の法令違反が生じている(2024/3/27時点で小田原市より公表なし)
- 小田原市と運営事業者の間の賃貸借契約が締結できていない状態で、増設工事、 内装工事、違法営業が開始されていた事も発覚(こちらも2024/3/27時点で小田原市より公表なし)
- 近隣への騒音、悪臭、景観、プライバシー、交通問題などにより近隣の住環境が大幅に悪化し、近隣住民は営業開始に反対中
- のべ21社からもの公募提案があったにも関わらず、小田原市の重要な文化財である「清閑亭」、「豊島邸」の双方を小田原市長と懇意と指摘される1社が独占的に利用
- 清閑亭は400平米以上で月20万円(坪単価2000円以下)と、周辺のテナント相場(坪単価20,000円以上)より10倍以上も低い賃貸料設定で、10年分の概算では小田原市民にとって3億円以上の損害となりうる
- 国指定史跡の上に文化財に隣接して火気の利用を伴う厨房が建てられ、火災及び原状回復の心配あり
- 火災のリスクがあるにも関わらず、ガスレンジを設置し、小田原市が掲げるゼロカーボンの方向と相反する
意思決定者(宛先)
- 守屋輝彦 小田原市長