Decision Maker Response

内閣府男女共同参画局長 林伴子’s response

Sep 27, 2021 — 内閣府男女共同参画局長の林伴子です。

本日、「フェミサイドのない日本を実現する会」の皆本代表から、17,353人の方々からの署名とともに、
フェミサイドの実態解明と啓発を求める要望書を受け取りました。
署名をした皆さんお一人おひとりの気持ちに思いをいたし、本件について改めて重く受け止めています。

女性が女性であることを理由にした殺人、さらには、女性が女性であることを理由にしたあらゆる暴力は、決して許されるものではありません。
皆さんの要望を受けて、対応の方向性について、頂いた3つの点に限らずさまざまな可能性を、男女共同参画局として幅広く検討することにいたします。
また、行政の現場や行政の実際の運用においては言葉の定義が重要であることから、"femicide"という言葉については、改めて国連の文書等を研究し、また、国民一般への啓発という観点からどのような言葉を用いるのがもっとも効果的かという観点からも検討してきたいと思います。

今年6月、 「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」において、女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現に向けて、女性に対するあらゆる暴力の根絶に取り組むことを政府として決定しました。これからも、女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現に向け、しっかり取り組んでいきます。
 
また、皆さんの指摘にもあるとおり、女性に対する暴力の背景には、ジェンダー不平等、男女間格差の問題が深く関わっていると考えています。
男女共同参画の実現に向け、令和2年12月に閣議決定した「第5次男女共同参画基本計画」に沿って、着実に政策を進めていきます。

今回、皆本さんたちとお会いしてお話を聞き、また、要望書を拝見して、若い皆さんがジェンダー平等に高い問題意識をもっていることをとても心強く感じました。
これからも、日本のジェンダー平等に向けて、さまざまな発信をしていかれることを期待します。

(Change.org Japanより注釈:このコメントは9月22日提出時にいただいたものを9月27日に転載しました)


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