若者の安全を守るため、中学で正しい避妊方法を教えてください!#STOP意図せぬ性加害 #避妊を教えて
若者の安全を守るため、中学で正しい避妊方法を教えてください!#STOP意図せぬ性加害 #避妊を教えて
私たちソウレッジは、誰もが安全に暮らせる社会を目指し、若者の予期せぬ妊娠や性暴力などの性にまつわる課題に向き合い、根本的な課題解決を目指す活動をしています。
2019年の調査では、日本に住む24歳以下の子ども・若者の予期せぬ妊娠の件数は、約9万件(※1)です。さらに、2018年時点で、同じく24歳以下の子ども・若者が行った人工妊娠中絶の件数は約5万4,000件(※2)です。学生の間に妊娠し、お金がなくて中絶もできず、赤子を遺棄し逮捕された。そんなニュースが日々流れています。「妊娠したかもしれない」と不安な夜を過ごすした子ども・若者が日本各地にたくさんいるはずです。
この背景には、義務教育で性交渉や避妊について教えられていないことが大きく影響しています。中学の保健体育の学習指導要領では「受精・妊娠までを取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないもの」と規定されています。このような「歯止め規定」について、文科省は「(性交について)状況に応じて、個別指導を行うことは可能」としていますが現場では
「教えてはならない」と理解されていることが多く、正しい知識が伝わらない原因となっています。高校で教えている内容も十分とは言えません。
今日、小学生に人気のYouTuberも性に関する言及をすることは珍しくありません。「これなら妊娠しないから大丈夫」などの性に関する間違った知識はインターネット上に溢れています。他方、ゲームやSNSで知らない人と容易につながることもできるようにもなっています。その中には、知識がない子供達を狙って性的な目的で近づいてくる大人たちもいます。性被害に関する報道は今日増えていますが、報道されるものはほんの一部です。必要な知識を教わっていなければ、正しい情報を取捨選択することはできません。
妊娠を経験した日本の高校生のうち、学校を中退した生徒の割合は全日制で36.9%、定時制では24.8%(※3)。また、出産を選んでも、シングルマザーは就職が難しく、若年のうちに離婚した結果、貧困に陥るケース(※4)もあります。若年での予期せぬ妊娠は、人生に大きく影響する事柄となっています。私たちは緊急避妊薬が若者の選択肢になるよう活動していますが、根本的に、教育現場に変わってほしいと考えています。
子どもたちが自分の体を守れるようになるために、義務教育で性交渉や避妊に関する教育を必須化することを求めます。
若者の安全を守るため、中学で正しい避妊方法を教えてください!
呼びかけ人(順不同)
- 工藤 啓(認定NPO法人育て上げネット代表理事)
- 藤沢 女性のクリニックもんま 院長 門間 美佳
- 桜井 秀(桜井産婦人科医院)
- NPO法人 風テラス
- 深津真弓(美ら海ユースクリニック代表)
- 医療法人きずな会 さめじまボンディングクリニック
- SRHRユースアライアンス
- 株式会社 笑下村塾
- 性教育を考える会@福島
- 性教育を考える会@仙台
- 一般社団法人 彩の国 思春期研究会
- 特定非営利活動法人 キミノトナリ
- 一般社団法人 パートナーシップ協会
- 株式会社 SISTERS
- 合同会社うとね
- AC自助グループ/人権団体「いやし・は~と」
- 特定非営利活動法人 ブレーンヒューマニティー
- 一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション
- 一般社団法人 ロングスプーン協会
- NPO法人 サンカクシャ
- 一般社団法人 THYME
- 一般社団法人 Onara
- 無料こどもじゅく
- 株式会社 セキララカード
賛同団体申し込みフォームより、団体での署名への賛同も受け付けております。
<引用>
※1:日本における予定外妊娠の医療経済的評価 p.302
※2:厚生労働省「衛生行政報告例の概要」(2018年) p.9
※3:文部科学省「公立の高校における妊娠を理由とした退学に係る実態調査
※4:日本における予定外妊娠の医療経済的評価 p.307