【緊急署名のお願い(9月20日まで)】アテネ・フランセは一方的な契約内容の変更に抵抗した講師らを8月末で契約終了とした扱いを撤回し、秋学期の授業を担当させて下さい

【緊急署名のお願い(9月20日まで)】アテネ・フランセは一方的な契約内容の変更に抵抗した講師らを8月末で契約終了とした扱いを撤回し、秋学期の授業を担当させて下さい

開始日
2023年8月27日
現在の賛同数:9,054次の目標:10,000
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この署名で変えたいこと

上の写真は8月24日のアテネ・フランセ前のストライキにて

(多くの卒業生、在学生とともに)

開始日8月28日

署名の宛先 東京都知事 学校法人アテネ・フランセ理事長 都議会各会派

署名の発信者 

・アテネ・フランセ労働組合 (代表 横山陸)

学校法人アテネ・フランセは民間の学校でありながら、100年を超える伝統の中で谷崎潤一郎、坂口安吾、中原中也といった日本文化を代表する文人を多数輩出し、ヨーロッパ文化の発信地として独自の役割を果たしてきました。

【クビが目前に迫っています】

しかし、アテネ・フランセの講師たちは、いま雇い止め(クビ)の危機にあります。私達は自主的に組合を作ってスト権も確立し、事前にアテネ・フランセに通告したうえで合法的なストライキを実施しましたが、経営者側は意に介さず、数名の講師を除外した秋学期の時間割を即座に発表しました。この署名は、すでに多くの人の文化財産となっているアテネ・フランセに今回のような乱暴な契約変更や雇い止め(クビ)を思いとどまってもらうために、アテネ・フランセを所管する東京都とアテネ・フランセの理事長に対して届けたく思っています。今回は、悩みに悩んだ末に50分の時限ストライキを実施しましたが、このままだと講師の身分は8月31日で終了してしまします。ビザにも影響がある可能性があります。どうか皆様の署名をお願い致します。

※呼びかけ人に名を連ねて下さる方を募集しています。宜しくお願い致します。

 

【これまでの経緯】

(1) アテネ・フランセ(以下、「学校」と言います。)に勤務する講師Aさんが有休休暇を取得したところ、学校はAさんに無給で補講を行わせました。学校の対応を疑問に思ったAさんが労働基準監督署に申告したところ、労働基準監督署は学校に対して行政指導(是正勧告)を行いました。

(2) すると、学校は講師たちが「雇用された労働者」ではなく、「業務委託の個人事業主」だと言いはじめ、講師たちは「労働者」でないから、労働法の適用を受けないとして、行政指導(是正勧告)に従った是正を行いませんでした。

(3) それどころか、学校はAさんの子どもの通う保育園に電話をかけるなどの嫌がらせまで行いました。さらに今度は、重いアレルギーを患った0歳の子どもの通院のために有休休暇を申請した講師Bさんに対して、講師は「労働者」ではないとして有休を与えませんでした。困ったBさんが労働基準監督署に申告すると、労働基準監督署はふたたび学校に行政指導(是正勧告)を行いましたが、学校はやはり是正を行いませんでした。

(4) 労働基準監督はAさんもBさんも「労働者」と認めたうえで、行政指導(是正勧告)を行いましたが、学校は「労働者」でないと言い張って、是正しないのです。(労基も未是正であると明言しています)

(5) もともと講師たちには、雇用保険も社会保険もなく(したがって産休手当・育児手当もなく)、定期昇給はおろか、賞与や諸手当もなく、交通費さえ支給されていません。完全時給制なので、授業を休んだら無給です。そんな講師たちにとって(とくに育児や介護をしている講師たちにとって)有休休暇は数少ない保障であり権利です。しかし学校はそれすら許してくれないのです。

(6) 私たちはアテネ・フランセ労働組合を結成し、学校に対して団体交渉を申し込みましたが、学校は講師が「労働者」でないとして、団体交渉も認めませんでした。学校が「話し合いの場」と称する場でも、学校代理人の弁護士さんとの議論は空回りするばかりでした。

(7) もちろん、学校が経営難であるならば、その状況と数字を説明してくれれば、私たち講師は喜んで学校と協力して難局を乗り越えたいと思います。しかし私たちはすでに1年以上、学校と話し合いを続けていますが、学校は一言も「経営難」とは言っていません。それどころか、学校の担当者は有給が支払えないような状況ではないとすら言っています。

(8) 今年7月になって、学校は、講師が新しい契約に合意すれば、業務の一部については、今後は「労働者」と認めると言い出しました。しかしこの新しい契約は、1時間も最低労働時間を保証しないという驚くべき内容です。さらに、講師は、毎学期、授業のために3か月先まで予定を空けておくのに、一定数の受講者がいなかったらその授業を閉じ、講師には1円も補償をしないというのです。ふつう労働基準法26条は会社都合による休業の場合には、労働者に賃金の6割を補償すべきとしているのに、学校は耳を貸しません。

(9) そして、8月末で契約の切れる講師たちに、この理不尽な新契約に合意しなければ、8月31日で雇い止め(クビ)だと通告しました。

(10) しかし、5年以上継続して学校に勤務してきた講師たちは、そもそもこの新契約に合意する義務などないのです。労働契約法18条は、5年以上継続して勤務してきた労働者は、原則として、これまでの契約と同じ内容で無期限に働く権利を認めています(いわゆる無期転換権です。)ところが、学校はこの権利も、新契約に合意するまで講師は「労働者」でないと言い張って、認めません。

(11)けれども労働基準監督署は、講師たちが「労働者」であることを認めています。そして学校自身も、コロナ禍で、「労働者」の雇用を維持するための助成金である「雇用」調整助成金を受給しています。つまり学校も講師たちが「雇用された労働者」であることを認めていたいのです。それが、労働基準監督署に行政指導(是正勧告)を受けると、態度を一転して、講師は「労働者」でないと言い張り、行政指導に従った是正を行わず、さらに、今後は「労働者」と認めると言いながら、理不尽な新契約に合意しなければ、雇い止め(クビ)だと言うのです。

(12)ところで、「雇用」調整助成金の原資は私たちの税金です。学校は受給から3年以上過ぎた今になって、助成金を返金すると言いますが、「返金を求められたら講師たちに負担させる」とも言います。学校は講師たちがそのことについて約束した念書があるとも言いますが、いまだにその念書は見せてくれません。

(13)今回ストライキをした講師たちは、多くの学生さんたちに支持されている先生たちです。日本が好きで、学校の学生の皆さんに教えることが楽しくて、働いてきました。しかし、当然ながら講師たちにも人生があり家族があり、子どももいます。学生の皆さんには本当に申し訳ないと葛藤しつつ、8月24日、講師たちは、自分のため、家族のため、仲間のため、そして学校のあるべき姿を求めて、50分限りのストライキに踏み切った次第です。

(14) フランスの文化は文学・芸術・音楽だけではありません。理不尽に屈せず、連帯して抵抗することも私達フランスの文化の一部です。ストライキに至るまでにはツイッター(現X)で多くの応援も頂きました。

https://twitter.com/uJ2qT2gTpBKzTxM  

(15)そして何より、スト当日には多くの卒業生、在校生がストを囲んでくれて熱烈に応援してくれました。こんなにたくさんの勇気を頂いたことはありません。

(16)8月末で、新契約に合意しない講師への雇い止め(クビ)を断念して欲しい。この署名活動では、その一点を求めてゆこうと考えています。それが、皆のために勇気を振り絞ってストライキを行った講師たちに対して、私たちができる唯一のことです。

(17)【9月18日追記】8月31日、アテネ・フランセは講師たちの雇い止め(クビ)を強行しました。しかし、私たちはまだ諦めません!私たちは雇い止めの撤回と講師たちの復職を求めて、アテネ・フランセの秋学期開始前9月20日まで署名活動を続けます。そして1万筆の署名を目指します。署名は学校法人アテネ・フランセ、所管の東京都、(9月5日以降の署名については、さらに)東京都議会各会派に提出する予定です。どうか引き続きのご賛同とご協力をお願い申し上げます。

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