秩父宮ラグビー場をこの地で継承したい。「ラグビーの聖地」の移転・改悪を止めよう。

秩父宮ラグビー場をこの地で継承したい。「ラグビーの聖地」の移転・改悪を止めよう。

開始日
2023年1月11日
署名の宛先
小池百合子都知事
現在の賛同数:19,802次の目標:25,000
声を届けよう

この署名で変えたいこと

署名の発信者 平尾 剛

English

元ラグビー日本代表の平尾剛です。秩父宮ラグビー場は、西の花園と並ぶ「ラグビーの聖地」。イチョウ並木を背景に立つ、75年の歴史あるラグビー専用競技場です。しかし、その秩父宮を移転させる計画があります。施設は古く改修は必要でしょう。しかし、今の場所から移転して建設される新競技場計画は、選手にも観客にもメリットの少ない「改悪」でしかありません。そして、神宮外苑「100年の森」の破壊にもつながります。

競技の継続をうたって、環境破壊をするスポーツ・ウオッシュに私たちは加担したくありません。どんな「改悪」なのかをぜひ知って、この署名を検討してください。

1.青空の下での試合はなくなる。屋根は開閉しない。

天候をどう自分の味方につけるか、というのもラグビーの醍醐味のひとつ。過去の名勝負も天候とともにみんなの記憶に刻まれている。冷たい雨や小雪のなかの熱戦。そんな歴史を語り継ぐ豊かさも、新施設では失われてしまう。

2. 人工芝のグラウンドになる。

人工芝もしくはハイブリッド芝が導入されるが、選手はヤケド傷を負うこともある。大きな怪我も増えるだろう。激しい競技だけに、マイクロ・プラスティック発生も懸念される。

3.観客席が大幅削減。2万5千人収容から4割減の1万5千人に。

座席数は4割減。半分近く座席が削られる。現状でもチケットが取りづらい試合が多いのに、1万席も削減される。

4.はたして新施設は、ラグビー場と呼べるのか? 

新施設の詳細な設計図などは発表されていないが、ライブ会場にもなり、バスケットボールの試合も、アイスショーまで出来る。北側スタンド席側に大きなスクリーンが設置される。たしかに何にでも使えて便利で、効率的だが、そのような施設を「ラグビーの聖地」と呼べるのか。巨額の費用をかけて新施設を作らずとも、現在の秩父宮を改修するべき。秩父宮よりさらに古い阪神甲子園球場は、シーズンオフだけを利用した改修工事でみごとなボールパークに生まれ変わった。伝統を大事にした革新だ。そこにある景色は先輩たちが眺めてきた景色と変わらない。私達の聖地・秩父宮も、歴史ある競技場を改修することで次世代に継承したい。

5.秩父宮の移転から、神宮外苑の破壊がスタートする。

新しい施設が作られるエリアには「建国記念文庫の森」があり、樹齢100年の樹齢を誇る木々およそ150本を伐採し、森をつぶすところから工事は始まる。これだけ気候危機・環境危機が叫ばれている時代に、「100年の森」の伐採は子供たちに誇れる行為なのか。今の秩父宮が移転したあとのエリアには、200メートル近い高層ビルや新・神宮球場が建つが、そのせいであのイチョウ並木も枯れてしまう。秩父宮の東入場口にある18本のイチョウ並木は伐採予定である。環境破壊を伴う競技場の新設は、スポーツ界の潮流からもずれている。

神宮外苑は「100年の森」とともに、スポーツに親しむことのできる特別な場所。この森の樹木は100年前の志ある人たちが150年後に自然な森になるようにと様々な樹木を厳選して植樹したものであり、単なる人工林とは違う特別な森です。

今回の再開発でそれが失われます。この計画が承認されるまでに、あとわずかな時間しか残されていませんが、この署名で一緒にあなたも立ち上がってください。「ラグビーの聖地」を守り、胸を張って秩父宮を次世代に手渡しましょう。

(賛同人)

斎藤幸平(東京大学准教授)

藤原辰史(京都大学准教授)

写真:Wikimedia Commons江戸村のとくぞう

声を届けよう
現在の賛同数:19,802次の目標:25,000
声を届けよう
このオンライン署名のQRコードです。スマートフォンなどの画面上で表示させるほか、ダウンロードしてチラシやポスターなどの印刷物に使うこともできます。QRコードをダウンロードする

意思決定者(宛先)