HPVワクチン男性にも無料接種を!

HPVワクチン男性にも無料接種を!

開始日
2021年11月15日
署名の宛先
厚生労働省
現在の賛同数:16,096次の目標:25,000
声を届けよう

この署名で変えたいこと

署名の発信者 Hattori Tsubasa

過去一年、HPVワクチンの積極的勧奨再開、キャッチアップ接種の開始、9価ワクチンの定期接種化の見込みがつくなど、HPVワクチンを取り巻く状況は大きく変わってきました。しかし、男性は依然として無料接種の枠から外れています(*)。そのため、男性も無料でHPVワクチン接種ができるような体制を整えることを要望します。

海外ではオーストラリア、カナダ、イギリスなどと男女共に接種が行われている国が多くあり、男性もこのワクチンを打つことでの恩恵があります。具体的には男性がかかる、中咽頭癌、肛門癌、陰茎癌、並びに男女問わずの性的接触で感染する尖圭コンジローマなどの予防にもなることが明らかになっています。これらの疾患は性的接触によって感染が広まることが原因で起こるとされているため、その予防は男女共に接種をする必要があり、男性の接種率を高める必要があります。

また、男性の接種率を高める必要がある、もう一つの理由が、集団免疫を獲得することで子宮頸がん等の撲滅が近づくということです。すなわち、若い世代の中で男女共にHPVワクチンの接種率が向上することで、男女間の感染の広がりを抑え、接種していない女性の子宮頸がんも減少させることができるということです。しかし、男性がこのワクチンを接種しようとすると、その自己負担額は5-6万円ほどと気軽に接種できる金額ではないため、男性にも無料で接種できるような体制を作ることを要望します。

このワクチンは、日本での接種勧奨が始まった直後に重大な有害事象が報告されました。この事実は当然見過ごしてはならず、接種の際は慎重を期す必要があります。しかし、研究によって、HPVワクチンの接種と報告された有害事象の関連性は低いことが明らかになっています。また、厚労省の副反応検討部会と医薬品等安全対策部会 安全対策調査会の議論では、「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた」と報じられました。

多くの病気の予防になる大切なワクチンです。コンドームでは感染を防ぎきれないウイルスから私達とその周りの人を守るワクチンです。若年でかかることの多い子宮頸がんの予防の重要性を考慮すると、女性が優先的に接種する機会が与えられることは当然です。しかし、接種を希望する男性にも、大きな金銭的負担なしにこのワクチンを受けられるように無料接種の対象に含むことを望みます。

男性がHPVワクチンを打つことは、全ての人の健康を促進することにつながります。自己負担額が高く接種できていない人たちのために、ご賛同いただけると幸いです。

服部翼

Voice Up Japan ICU支部
共同代表 川上詩子

(* 現在日本では小学6年生から高校1年生および1997年代から2005年代生まれの女性が無料でHPVワクチンを接種できます。)

本署名における男性とは、行政・医療上このワクチンを受ける際に男性として認識される方々のことを指します。ここでは、男女の区別なため、男性を無料接種の対象にすることは、ジェンダー問わず全ての方を対象とすることにつながります。

【ご賛同頂いた先生方】

・みんパピ!代表 稲葉可奈子 様

「予防できる病気をだれもが予防することができるように、男性自身のためにも女性たちのためにも、男性も定期予防接種の対象となって無料でHPVワクチンを接種することができるようになってほしいと期待しています✨」

・みんパピ!副代表 木下喬弘 様

「HPVは男女問わず誰でも感染する可能性のあるウイルスです。中咽頭がんなどの男性に多いがんを防ぐ必要がありますし、尖圭コンジローマの予防も大切です。また、男性の接種率が上がることで、女性の子宮頸がんのリスクが下がる効果も期待されます。男子への補助の実現に力を貸してください。」

・産婦人科専門医/MPH/みんパピ!プロジェクトメンバー 重見大介 様

「私自身、自費で3回のHPVワクチンを接種しました。現状は費用の負担が大きく、また男性が接種する意義を知らない人もまだまだ多いと感じています。産婦人科医として、子宮頸がん撲滅のため、身近な人に安心を届けるため、そして自分自身の健康のために、男性が広く接種できる体制の整備を日本でも実現できれば嬉しく思います。」

・HPVワクチンforMe 産婦人科医 高橋幸子 様

「中高生向け性教育講演会でお話ししています。
 「あれ、男子は守ってもらえないのかな?あれ、女子も高2をすぎるともう守ってもらえないのかな?何歳の時、誰にワクチンを打つか、それを決めるのって政治なんだよ。子どものためにお金を使うっていう政治家は、山ほどいるよ。でも、思春期のみんなの健康と教育のためにお金を使おう、って言ってくれる政治家を見つけて、応援しよう!」
 当事者の声を届けましょう。女子のキャッチアップ接種は、叶うことになりました。声を上げた皆さまの力です。
 男子にも定期接種でHPVワクチンを! #HPVワクチンforMe」

・HPVワクチン for me まな 様

「HPVワクチンの接種機会を逃した人が自分の周りにも多くいることを知り、産婦人科医の高橋幸子先生や周りの学生と共に、HPVワクチンfor meという活動を始めました。署名活動をした際私たちが求めたものの中に「男性を対象とした定期接種化」も含まれていますが、いまだ実現に至りません。性別関係なく、打ちたい人が選択できる社会のために、若い世代からの多くの声が必要です!ぜひ一緒にご賛同ください。」

・おのせ康裕 様   目黒区議会議員
「人生100年時代。成人病の予防も進化していますが、依然 ガン撲滅には至っていません。予防できるガン、そしてその機会が奪われた期間があるならば、回復しなければならない。パートナーからも声をかけ、共に接種できれば、子宮頚がんをはじめとした様々な疾患を予防できます。このチャンスを活かしていく為に皆様の力を貸して下さい。」

【賛同団体一覧】

・みんなで知ろうHPVプロジェクト みんパピ!

・ NPO法人VPDを知って子どもを守ろうの会  -理事長 菅谷明則 様
「日本では中学生女子への風しんワクチン、抗原陽性妊婦へのB型肝炎ワクチンなど対象を限定した selective vaccinationでVPDのコントロールに失敗した歴史があります。HPV関連疾患をコントロールするためにもGender Neutral Vaccinationが必要です。」

・合同会社TONE
「性別問わず、1人でも多くの方にワクチンが届きますように。 」

・Voice Up Japan 法政支部
「性別関係なく、ひとりでも多くの人がワクチンを打てる社会を私たちも望んでいます。少しでも不平等がなくなり誰もが健康でいられるための活動に、みなさんも賛同をお願いします。」

・Voice Up Japan 上智支部

「HPVワクチンの定期接種がより身近になることで、より良い医療と教育が実現することを願っています!」

・Voice Up Japan 明治支部

・Voice Up Japan 獨協大学支部

・若者にHPVワクチンについて広く発信する会 Vcan 

「Vcanは、HPVワクチンについて医学的根拠に基づいた情報を伝え、「ワクチン接種対象世代が、『接種するか否か』を自分で判断できるようになること」を目標としています。日本では子宮頸がんワクチンという名前で知られているため、男性には関係のないことだと捉えられがちです。しかし、HPV感染のリスクは性交渉であるため、男女共にリスクに晒されています。海外では男性も女性と同様に接種されている国もあります。男性接種は、パートナーの命を守ることにも繋がると私たちは考えています。」

・Youth Gender Studies

「HPVワクチン接種無料化が進むことでより多くの人が金額を気にせずにワクチン接種できることを望んでいます!」

・Voice Up Japan IUHW支部

「HPVワクチン接種無料化を全ての人がアクセスできるように、健康と医療に不公平がなくなるように願っています。」

・Voice Up Japan 埼玉大学支部

・Connect -性教育を考える学生の会-

【参考まで】

[HPVワクチンを男性も接種した方がよい3つの理由]

https://minpapi.jp/hpvv-men/

[意外と知らないHPVと肛門がんの関係とは?]

https://minpapi.jp/hpv-rectal-cancer/ 

[HPVワクチン接種した男性医師に聞く]

https://www.news24.jp/articles/2021/03/30/07847474.html

 

 

English

During the past year, the situation surrounding the HPV vaccine in Japan has changed drastically; the active recommendation of the vaccine has restarted, the catch-up vaccination started, and the 9 valent vaccine is scheduled to be included into the routine vaccination starting next April. However, men are not included in any of these(*). Therefore we ask the government to allow men to be able to take this vaccine for free as well.

In other countries such as Australia, Canada, and the U.K., both men and women are eligible to get the HPV vaccine for free, and it has shown to be beneficial for men as well. This is because there are certain diseases such as Diapharyngeal Cancer, Anal Cancer, penile cancer and other sexually transmitted disease such as condyloma acuminata which can be prevented from this vaccine. Furthermore, a common sexual disease condyloma acuminata can be transmitted through sexual intercourse, which means both men and women have to protect themselves through vaccination.

Another reason why male vaccination rates need to be increased is that collective immunity toward the virus could eradicate cervical cancer. In other words, increasing the HPV vaccination rate amongst all people will reduce the spread of infection and thus reduce cervical cancer in women. However, when if a man is to get vaccinated, it will cost him around 50,000-60,000 Japanese Yen, which is not an amount that can be easily afforded. Thus, we request the government a free vaccination system for men as well. 

Serious adverse events were reported right after active recommendation of the vaccine started in Japan. This fact should not be overlooked, and we must stay cautious of this, However, studies have shown that there is no association between HPV vaccination and reported adverse events. In addition, discussions by the Ministry of Health's Adverse Reaction Study Group and the Safety Measures Investigation Committee of the Drugs and Other Safety Measures Subcommittee has stated that ""Based on the latest findings, it has been confirmed once again that no particular concerns about the safety of the HPV vaccine have been identified, and that the effectiveness of inoculation It was reported that "based on the latest findings, it was once again recognised that the effectiveness of HPV vaccination clearly outweighs the risk of adverse reactions".

This is an important vaccine that prevents many diseases. The vaccine protects us and those around us from viruses that condoms cannot prevent infection of. Given the importance of preventing cervical cancer, which often occurs at a young age, it is only natural that women are given the priority for vaccination. However, we would also like to see non-females who wish to be vaccinated included in the free vaccination program so that they can receive this vaccine without a significant financial burden.

It is ideal that all people get vaccinated so that we can protest ourselves, and those who are at risk of cervical cancer. We hope you will support this campaign for those who have not been able to get the vaccine due to the high cost.

Tsubasa Hattori

Voice Up Japan ICU Co-representative Utako Kawakami

 

(* Currently in Japan, women in the 6th grade of elementary school ~ 1st grade of high school and women born in 1997 ~ 2005 can get the HPV vaccine for free.)

We refer to those who are registered as "male" within the Japanese administration system, as we are discussing a systematical reform of the vaccination program. 

 

声を届けよう
現在の賛同数:16,096次の目標:25,000
声を届けよう
このオンライン署名のQRコードです。スマートフォンなどの画面上で表示させるほか、ダウンロードしてチラシやポスターなどの印刷物に使うこともできます。QRコードをダウンロードする

意思決定者(宛先)