岸田首相に黙ってられない! #福祉職員の大幅な賃金の引き上げと増員を求めます

岸田首相に黙ってられない! #福祉職員の大幅な賃金の引き上げと増員を求めます

開始日
2023年4月7日
署名の宛先
現在の賛同数:32,904次の目標:35,000
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この署名で変えたいこと

 異常な物価高騰のもとで、社会的に賃上げが求められているなか、岸田首相もその必要性を強調しています。大企業を中心にベースアップの動きが広がっています。しかし、保育や介護、障害福祉などの福祉職員に対しては、政治の決断で大幅な賃上げができるにもかかわらず、今年度は実施されない状況です。また、子どもたちや高齢者、障害者とその家族の権利と安全・安心をまもり、労働条件を改善するために必要な職員を増やす新たな施策も、今年度は大規模な保育園の4・5歳児クラスに対するわずかな加算等に限定されました。

 私たちは黙っていられません。この事態を変えるため、政府にむけたネット署名にとりくみます。

 コロナ禍がつづくなかでも、保育や介護、障害福祉などの福祉職員は、いのちを守り社会を支える役割を果たしつづけてきました。エッセンシャルワーカーとしての認識が広がり、政府の統計でも全産業平均の4分の3、月額25万円ほどにとどまっている賃金水準の引き上げを求める声が高まっています。

 政府は2022年2月から福祉職員に対する賃上げ施策を講じましたが、大半が手当の支給となっていて、規模の対象も不十分です。求められているのは、すべての福祉職員を対象にして基本給(非正規雇用の時給や日給を含む)を大幅に引き上げることができる政策です。

 また、職員数が少ないことによって、さまざまな困難を抱えています。所定労働時間のほとんどは利用者に直接対応しているため、記録・連絡などにかかわる事務仕事は、休憩中や時間外におこなわざるを得ません。年次有給休暇も取りづらく、健康を維持しながら仕事と生活を両立させることができません。利用者の安全・安心を保障して必要な支援を継続的におこなうためにも、休憩・休暇を取って働きつづけるためにも、常勤の職員が足りません。

 福祉労働は女性のおこなう家事の延長とされ、賃金・労働条件が低く抑えられてきましたが、ジェンダー平等の社会にむけて、福祉職員の社会的地位を向上させることが必要です。

 憲法25条に基づいて、政府が国民の権利を保障し、福祉増進の責任を果たすよう、以下の実現を強く求めます。

○正規・非正規にかかわらず、すべての福祉職員の賃上げをすすめ、全産業平均を上回る賃金水準にしてください。

○利用者に必要な支援を保障し、福祉職員の労働条件を改善するために、常勤の職員を増やしてください。

 この実現にむけて、一人でも多くのみなさんの賛同と拡散をよびかけます。さらにご協力いただける方は、TwitterやFacebookなどで、ご賛同をいただける理由やエピソードなどを添えた発信もお願いします。

 署名は、5月25日(木)正午まで集め、5月26日(金)に、これらの実現を求めて、こども家庭庁・厚生労働省に要請・陳情をおこなった際に、31,750人分の賛同署名簿と79人から寄せられた賛同コメントを提出しました。ご協力ありがとうございました。

◆厚生労働省・賃金構造基本統計調査
(実施2022年6月、発表2023年3月17日)
☆時間外手当等を含む毎月きまって支給する額(税・社保料等控除前)
全産業平均34.01万円、保育士26.68万円、介護職員25.75万円

☆年収換算(上記×12+年間賞与その他特別給与額)
全産業平均489.3万円、保育士391.37万円、介護職員362.93万円

◆認可保育所の保育士配置の最低基準
0歳:子ども3人に1人

1~2歳:子ども6人に1人 4~5歳:30人に1人 など

◆福祉職場で働くみんなの声
*アンケートなどで寄せられた声の一部(今後更新することがあります)

20代・保育園・保育士
 保育士の処遇が悪すぎるので、まわりの友だちはみんな辞めていき、「もう保育士に戻りたくない!」と口をそろえて言う。一人暮らしもできず、将来が不安でいっぱい。

20代・保育園・調理師
 給食づくりは早朝からになるため、勤務時間の30分前から仕事を始めざるを得ない。勤務後の残業に目が行きがちだが、勤務前の実質ただ働きにも目を向けてほしい。

20代・児童養護施設・職員
さまざまな物価高騰で生活が厳しい状況です。給料がアップすれば、プライベートが充実し、仕事にも意欲がわいてきます。福祉の仕事=「給料が安い」というイメージが強く、給料のアップで人員確保につながると思います。

30代・障害福祉事業所・職員
 毎月のように職員が退職する。ボーナスは減っていく一方で、魅力を感じられる職場って何だろう。処遇改善もあり、収入はやや増えたが、物価高などで支出も増えている。

30代・保育園・保育士
 年休や看護休暇などは取りづらい現状がある。子どもの病気の時も自分でみてあげたいが、人手がギリギリなので、祖母に頼むしかない。職場を休ませてもらうことを申し訳ないと思わなくてすむ働き方ができれば。

40代・学童保育・職員
 ひとり親世帯なので、子どもの学費などで、子どもの将来をせばめてしまっている。ひとり親であっても生活でき、学費が支払えるようになってほしい。

40代・障害児施設・保育士
 仕事は好きで誇りを持っているが、賃金が安い。子どもが大きくなると学費がたいへんになる。長女が保育士になりたいと言った時に、応援したくてもできなかった。自分の仕事を否定しているようでつらかった。

40代・介護事業所・ヘルパー
 生活にまったく余裕がない。賃金が低く、仕事の内容もきついので、若い世代は入職せず、入職してもすぐやめてしまうことにつながる。福祉が今後崩壊していくのではと危惧している。

50代・介護事業所(入所)・介護職
 介護は他職種に比べて賃金が安く、夜勤は20人を1人で解除するので、事故や急変時の対応が遅くなるうえに、介護職自身も体調不良になりやすい。

50代・保育園・看護師
 保育士が足りない。命を預かり、発達と遊びを保障し、コロナ対応まで…。保育士を続けたい・やりたいと思えるような賃金、一般企業のように週休2日の保障ができる人件費に見直して。

50代・障害福祉事業所 職員
 やりがいがあって魅力的な仕事なのに、全くと言っていいほど応募がない。経験が浅いうちは支援がうまくいかず、自信がもてないことが多い。人手不足とコロナの業務増で、先輩が相談に乗れる時間も減って、辞めていく人が後をたたない。

60代・保育園・保育士
 仕事量と賃金が見合わず、心身を壊していく。その穴もうまらず、残された人たちもギリギリで、ピリピリしながら仕事をしている。配置基準が改善され、休みも取りやすくなり、賃金も人並みになれば、保育士になる人はもっといるはず。

60代・障害福祉施設・職員
  ユニット内で退職者が2人出たが、ハローワークで募集しても補充されない。派遣の人が1日体験したが、仕事が厳しすぎると言って断られた。賃金アップと人員増で、働きやすい職場になってほしい。

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現在の賛同数:32,904次の目標:35,000
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