《STOP!大阪市の樹木伐採》 問題だらけの「公園樹・街路樹の安全対策事業」の見直しを求めます

ムーブメント:樹木を切らないで!

《STOP!大阪市の樹木伐採》 問題だらけの「公園樹・街路樹の安全対策事業」の見直しを求めます

開始日
2023年9月29日
署名の宛先
横山英幸 大阪市長(大阪市長)
現在の賛同数:9,789次の目標:10,000
今週は151人が賛同しました

この署名で変えたいこと

【2024年4月25日追記】
伐採の見直しを求める多くの人の声にもかかわらず、大阪市は、2024年度も多くの街路樹や公園樹を伐採する予定です。昨年秋に開始したこの署名を継続します。

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この秋から冬(2023年~2024年)、大阪市内で多くの街路樹や公園樹が伐採される予定になっています。※伐採は市内各所で始まっています

「安全対策」を理由として、大阪市が切ります。

しかし、本当に切る必要があるのでしょうか?

伐採以外の選択肢はないのでしょうか?

私たちは疑問に思い、見直しを求めています。

 

私たちが、大阪市の樹木伐採に疑問を感じたのは、自宅近くの街路樹(イチョウ)に貼られていた一枚の張り紙がきっかけでした。去年(2022年)の9月末のことです。

そこには、「この木は・・・道路標識の見通しの妨げになりやすいことから、撤去を予定しています」とありました。しかも撤去まで、早ければ2週間という急な話です。

 

 

 

 

ある日突然、イチョウの木に張られた貼り紙。

 

 

 

2022年9月末に見つけた貼り紙

 

「いったい何が起こっているのか?」「勝手に決めんなよ!」

私たちは、担当の公園事務所や大阪市緑化課に問い合わせをしました。

いずれからも「市民の安全・安心のためなので・・・」という説明を受けましたが、元気そうなイチョウを見ると納得することができません。

それ以降、大阪市に情報公開請求をして得られた情報などをX(旧ツイッター)やnoteで発信したり、大阪市議会に陳情を出したりするなど、細々と活動を続けてきました。

この間、安全対策事業についてのより詳しい情報が市のホームページに掲載されるようになるなど一定の成果はあがったと考えています。

 

しかし、事業自体は見直されていません。

ことしの秋も、大阪市で公園樹1662本と街路樹1060本(計2722本)が「安全対策」のために撤去される予定になっています。

この事業が始まったのは2018年度。すでに多くの樹木が切られています。2024年度までの7年間で、街路樹12000本、公園樹7000本、計1万9000本が伐採される予定です(2023年度までの事業費は約55億円)。

 

 

 

 

2022年12月に伐採された街路樹(イチョウ)

 

 

 

2022年12月に伐採された街路樹(イチョウ)

 

本当に危険な樹木については、伐採せざるを得ない場合もあるでしょう。

しかしこの「安全対策事業」に対して、次のような疑問・疑念が生じています。

   

  • 本当に倒木などの危険があるほど、木は弱っているのか
  • 「植栽場所」「植栽密度」「樹種」「交通に支障」など、管理者側の恣意的な判断で伐採されるケースが多々あるのではないか(判断基準があいまいで、明らかにされていない)
  • 安全を確保するのに「伐採(撤去)」以外の選択肢はないのか

 

「こうしたもやもやに、何らかの答えを見つけたい」。

そんな思いから、この秋伐採予定の木の一部を、樹木医の方に診てもらうことにしました。

9月の暑い一日、大阪市内の公園や通りをいっしょに歩きました。

 

 

 

 

扇町公園のケヤキ

 

 

 

2023年度伐採予定のケヤキ(扇町公園:北区)(⇒市民の力で今も残っています)

 

その結果・・・、

「安全対策事業における撤去・植え替え対象樹木の選定は、その根拠に合理性を欠いていると思われるものが多く含まれている可能性が高いと鑑定・評価するものである」というコメントを得ました。

樹木の専門家ではない私たちがこれまで抱いてきた疑問を裏付けてくれる鑑定結果だと感じています。

 

以上、お伝えしてきたように、大阪市の「安全対策事業」による街路樹・公園樹の伐採には多くの問題点があり、私たちは納得することができません。このような状態では、この秋の伐採をとうてい認めることはできません。

いま、東京・神宮外苑の再開発への反対運動をはじめ、日本各地で、樹木の伐採に反対する運動が起きています。

なぜでしょうか?

樹木の伐採が“反SDGsの蛮行”という理由もあると思いますが、多くの人が“民主主義の危機”を強く感じているからではないでしょうか。樹木の伐採を進める行政や事業者が、市民と十分に話し合い、合意することもなく、一方的に事を進めようとしていることへの反発が共通していると思います。

「コモン」(共有財・公共財)を取り戻しましょう!

私たちも、思いを同じくしています。

 

多くのみなさまの力を借りて、大阪市に、この事業の見直しを求めていくつもりです。賛同していただけるなら署名し、このキャンペーンを広く伝えてください。

市民の声が大きく届けば、まだ変えられます。あきらめずに声を上げていきましょう。

大阪市には、次のことを要望します。

  1. 「公園樹・街路樹の安全対策事業」で伐採予定の樹木について、本当に切る必要があるのか。剪定などをすれば残せる木があるのではないか。1本ごとにあらためて精査し、その内容を公開すること。
  2. 市民の安全・安心に支障をきたすリスクが低い樹木の伐採を延期し、経過観察とすること。
  3. この事業のあり方を見直すために、市民や専門家、行政が入った検討機関を設置すること。

 

                                                 ■樹木医・細野哲央氏(地域緑花技術普及協会代表理事)の調査鑑定書

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考)

*大阪市で進む「樹木1万9000本」大量伐採計画 市は「安全のため」というけれど…真の狙いは?(東京新聞2024年3月10日)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/314224

*「木を切る改革」大阪市の樹木大量撤去に市民からの反対の声高まる(週刊金曜日2024年1月19日)

https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2024/01/19/antena-1398/

*街・公園の木を続々切り倒す大阪市 調査で「剪定」のケヤキも、なぜ(朝日新聞デジタル2024年1月3日)

https://digital.asahi.com/articles/ASRDX61NMRDTPLBJ004.html?ptoken=01HK9VEK3HQFJESYA56APC707V

*大阪市が樹木1万9000本伐採計画…しかし「切る必要ない木が含まれている」市民団体が抗議(MBS NEWS 2023年12月7日)

https://www.youtube.com/watch?v=tfwgeNZZRXU

*大阪市の樹木大量伐採計画に市民が反対署名 「コモンをまもろう!」(週刊金曜日2023年11月17日号)https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2023/11/20/antena-1363/

*2023年度切られる予定になっている大阪市の街路樹・公園樹の全貌https://note.com/osaka_tree/n/naf1c9209a2dc

*維新の足元で進む「木を切る改革」 1万本伐採計画に住民猛反発
(毎日新聞2023年2月12日)
 https://mainichi.jp/articles/20230209/k00/00m/040/247000c

*「身を切る」より「木を切る」? 大阪市の「1万本伐採」が物議
(サンデー毎日 2023年3月12日号)
 https://mainichibooks.com/sundaymainichi/society/2023/03/12/post-1054.html

*大阪市の街路樹撤去を考える会
X(旧ツイッター):https://twitter.com/osaka_tree
note:https://note.com/osaka_tree

 

 

 

 

 

 

 

2023年度伐採予定のヒマラヤスギ(北大江公園:中央区)(⇒市民の力で伐採を延期させていましたが、2024年3月伐採されました)

 

 

 

 

 

 

 

2023年度伐採予定のアメリカフウの並木道(西宮原南北線:淀川区)

⇒伐採されました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週は151人が賛同しました
現在の賛同数:9,789次の目標:10,000
今週は151人が賛同しました
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意思決定者(宛先)

  • 横山英幸 大阪市長大阪市長
  • 寺川孝 大阪市建設局長大阪市建設局長