「すべての女性と赤ちゃんの人権を守ってください!」 ーコロナ患者の妊婦に根拠なく帝王切開をするのはやめてくださいー 

「すべての女性と赤ちゃんの人権を守ってください!」 ーコロナ患者の妊婦に根拠なく帝王切開をするのはやめてくださいー 

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27 October 2021
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Started by リプロ・リサーチ実行委員会

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「『妊婦中に感染したら帝王切開』との説明を受けていた。」

「夫は感染対策で立ち合いも禁止、赤ちゃんにも会えないのに、入院中に外来患者が行き交うコンビニにはいけるなど感染対策に疑問があった」

「里帰りの妊婦は県外からきているので来診するまで2週間の自宅待機で不安だった」

「 破水して不安な中、PCR検査の結果がでるまでひとりで半日放置された」

(コロナ禍の妊娠・出産緊急調査アンケート回答より)

私たちが2021年9月に開始したアンケートにはコロナ禍で妊娠・出産・産後を経験した女性・家族からたくさんの声がとどいています。医療介入の増加・立ち合い禁止や母子分離など女性が孤立し孤独を感じていることが分かってきました。

しかし実は、このような介入は日本国外では一般的なものではありません。

コロナ陽性もしくは感染の疑いのある女性が、それだけの理由で帝王切開を提供・強制されることは、世界保健機関(WHO)国際助産師連盟(ICM)、英国助産師会(RCM)、国際産婦人科連合(FIGO)英国産婦人科医学会(RCOG)もすべて警戒を促しています。帝王切開が女性から赤ちゃんへの感染のリスクを減らすというエビデンスはありません。帝王切開手術により、接触する医療者の人数と入院日数は確実に増えます。女性から医療者への感染リスクはむしろ増すでしょう

バースパートナーによる出産の立ち合い・付き添いは、ヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国では人数制限はあっても続いています。なぜなら立ち合い・付き添いは「付加的サービス」などではなく、女性の権利だからです。数々のエビデンスが立ち合い・付き添いは医療介入を減らす、新生児の状態が良くなる、女性が安心して出産できることを証明しています。

女性がコロナ陽性というだけで母子分離をすることも勧められていません。WHOと国際連合児童基金 (UNICEF)は2020年の3月の段階からコロナ陽性の女性の母乳育児を勧めていました。Skin to skin (早期母子接触)の欠落と母子分離の影響は母乳育児だけでなくその後の女性の赤ちゃんを世話をする力、つまり赤ちゃんの感情の要求に応答する能力、そして赤ちゃんのその後の精神疾患や発達障害までにも及ぶことが実証されています。また、新生児室にいる赤ちゃんは、母親・父親と一緒にいる権利がある存在だと認められています。

医療者からは「現行のケアに対して疑問があっても誰にも言えない」「自分一人では変えられない」そんな声が出ています。以前からの医療のあり方の問題がこのコロナ流行で表面化しています。たとえば女性への医療の情報提供は公正であるか。女性・助産師・医師が対等に意見を尊重し合えているか。それぞれの声の反映された女性中心の産科ケアになっているか。

「コロナだから仕方ない」「生きているだけでありがたい」そのような声がたくさん聞かれます。その想いと共に、コロナ禍での妊娠、出産、産後の状況を乗り越えたひとがたくさんいます。しかし、妊娠・出産・産後の経験は、女性・赤ちゃん・家族にとってかけがえのない経験です。「コロナだから仕方ない」という我慢と諦めを強いる社会ではなく、「コロナだけど納得できた」とひとりひとりの希望、そして権利が守られる社会を繋いでいきたいです。

COVID-19 の感染が確認されているか否かにかかわらず、すべての女性が安全で肯定的な出産を経験する権利があります。

現在の産科ケアはこの個人の権利を無視した感染予防には意味のない医療介入で溢れています。また、コロナ対策の名のもとに起こっている介入は施設ごとにその対応は大きな違いがあり、実際に通院、入院してみないとその病院の現状が分かりません。多くの女性たちは「もしコロナにかかったらどうすればよいの?」と大きな不安を持っています。

厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」を提示しています。日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本産婦人科感染症学会(三学会)は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応」を提示しています。(*1*2)立ち合い・付き添いの禁止、陽性女性の帝王切開と母子分離・母乳育児すべてにおいて非科学的かつ明確でない方針が並びます。
これら提示は、女性の不安を解決していません。なぜならば、この手引きは病院ごとに異なる医療介入を解決するための明確な方針を立てておらず、かつ内容は科学的根拠に基づいていないからです。

この「診療の手引き」・三学会の「対応」そして現場のケアが科学的根拠に基づく明確なものに改善されることがいますぐ必要です。そしてこの改善に助産師を含む産科医療に関わる全ての職能団体と、なにより女性と家族の意見が取り入れられることを要求します。

女性・赤ちゃん、家族にできる限りの充実したケアが提供されるために、その声を届けられるよう、皆さんの賛同をお願いします。

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私たちリプロ・リサーチ実行委員会は、日本国内外の産婦人科医療・助産に関わる医療者、研究者、妊娠出産育児サポート専門職などの有志団体です。五十音順 おざわじゅんこ きくちさかえ 白井千晶 寺本裕美子 西川直子

Eメールアドレス: repro.researching@gmail.com

ホームページ: https://reproresearch.amebaownd.com/

Twitter: @reproresearch1

Facebook: リプロ・リサーチ実行委員会

実態調査緊急アンケート(日本語) :  https://forms.gle/dLDKMPJiW5iA4PV38

 

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  • 厚生労働省
  • 日本産科婦人科学会
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  • 日本産婦人科感染症学会