東京都と新宿区は10代女性を支援するバスカフェを妨害から守って下さい! #困難を抱える女性への攻撃を許さない

東京都と新宿区は10代女性を支援するバスカフェを妨害から守って下さい! #困難を抱える女性への攻撃を許さない

開始日
2023年3月15日
現在の賛同数:33,833次の目標:35,000
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この署名で変えたいこと

東京都と新宿区は10代女性を支援するバスカフェを妨害から守って下さい!#困難を抱える女性への攻撃を許さない

 

虐待や性搾取の被害に遭った少女を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」の活動を妨害する悪質な行為が続いています。これを踏まえて以下を要望します。

1.東京都と新宿区は、3/22のColaboのバスカフェ中止要請を撤回して下さい。

2.東京都と新宿区は、Colaboのバスカフェを攻撃や妨害から守り、4月以降も引き続き新宿区役所の敷地でバスカフェを継続できるようにして下さい。

一般社団法人Colaboが運営するバスカフェの様子

この署名を始めるにあたり、これまで受けた攻撃や東京都、新宿区の対応について説明します。

1.Colaboに対する誹謗中傷攻撃

昨年8月から、東京都内在住のある男性(Twitterアカウント名は「暇空茜」)が、Colaboをターゲットにして、「若い女性に生活保護を不正に受給させて貧困ビジネスをしている」などと誹謗中傷する動画投稿やSNS発信を大量にしています。これを面白がり、事実を確認しないまま誹謗中傷を拡散しているネットユーザーも大勢いる状況です。

事実無根の誹謗中傷が激化したことで日常業務にも深刻な支障が生じたため、Colaboは昨年11月29日、この男性を提訴しました。現在この裁判は東京地裁で係争中です。この提訴に至る経緯についての詳細や関連報道はこちらをご覧ください。

2022年11月29日記者会見

 

2.住民監査請求及び再調査によって「不正会計」など認められなかったこと

「暇空茜」氏は、Colaboが2021年度の都からの委託料2600万円に「『不正受給』がある」と、東京都福祉保健局を対象とする住民監査を請求しました。これについての監査の結果(2022年12月28日付)が公表され、監査請求人が主張した事実の大半は認められず、「会計の不正」は認定されませんでした。監査結果に基づいて都は再調査を行い、3月3日に再調査結果が公表されました。

この監査結果及び再調査結果の要旨をまとめると以下のものでした。

・監査請求人が主張する「不正会計」は認められない

・2021年度の支出約2900万円のうち約192万円は経費と認められないが、それを差し引いてもColaboが支出した経費が委託料(2600万円)を上回ったため、都には損害がなく、Colaboに対し委託金返還を求めない

・むしろ、Colaboは1300万円の人件費を委託事業のために持ち出していたといえる

・最初の監査結果で「妥当性が疑われる」とされた食事代や都外遠隔地の宿泊代も、再調査したところ、事業実施上の必要性が認められるので、経費として認める

 

つまり、2022年8月から半年以上ネット上に大量に流れている「Colaboが都の委託経費を不正に請求している」という誹謗中傷には根拠がないということが改めてあきらかになったのです。

なお、この再調査によって、経費と認められなかった中には、支援対象の女性たちのプライバシーに配慮して、Colaboが実名を特定できないよう処理したものがあります。これについて、東京都から女性の個人情報や記録を求められたため、Colaboは自主事業からの支出とすることにし、委託費から取り下げました。Colaboの支援を利用したらColaboの外の人物にも名前が知られてしまう————、そんなことになれば若年被害女性等支援事業は成り立たなくなってしまいます。個人を特定できる情報を提示しないという点は、女性たちとの信頼関係維持のため、Colaboとして譲ることができない一線です。委託事業を受託することになった2018年度以降も一貫してこのように対応してきており、行政からも理解が得られてきました。

住民監査結果及び再調査結果についての詳細は、Colabo弁護団による説明をご覧ください。

【弁護士声明】東京都に対する住民監査請求結果について(2023年1月4日)

【弁護団声明】令和3年度会計報告に関する東京都の再調査結果を受けた声明

 

3.バスカフェへの攻撃

以上に述べた通り、インターネットに流されている「会計不正」という誹謗中傷は全くの事実無根であり、むしろColaboが自主財源を持ち出しているということは監査によっても確認されました。

それにもかかわらず、デマに基づくColaboへの攻撃は、監査請求前後からインターネット上で激化しました。そして、攻撃はネットからリアルへと移行し、夜の新宿歌舞伎町(新宿区役所敷地)で開催している10代の少女向けの無料バスカフェに向けられています。

バスカフェとは、10代向けの無料カフェで、改装したバスを拠点に、渋谷、新宿で定期的に開催してきました。そこで休むこともでき、フード、ドリンク、衣類、コスメ、日用品などを無料で提供しています。

<バスカフェの様子はこちら>

10代無料の夜カフェ《Tsubomi Cafe》

[新型コロナ]コロナ禍でSOS急増 夜の街をさまよう少女たち【news23】

Colabo公式Twitter

 

このバスカフェに対し、昨年12月から3月にかけて、複数の男性たちによる、暴言や卑猥な言葉を叫んだり付き纏うなどする妨害が3月まで連続して8回にも渡り行われています

バスカフェへの攻撃の様子は以下の動画などをご覧ください。

・1月18日

https://www.youtube.com/watch?v=i4-BVLH1IwU&list=PLc16x9lu3HHnTWmS5npO-q9OujD_xAQ81

・2月8日https://mobile.twitter.com/colabo_yumeno/status/1623572981866958848

・3月8日 https://www.facebook.com/yumenyan/posts/pfbid0LM9Aqh1QeA7MsBvBaYhTqNT6sFSCsVLTQ2q4Tz7k9kid762PMyK2AYtMz7bG9grhl

 

このような攻撃を受け、女性たちの有志ボランティアが毎回20〜30人集まって、怒鳴ったり動画を撮影したりする嫌がらせに対抗しています。

しかし、バスカフェを攻撃してくる男性たちは「ブス」「ババア」などの暴言を吐いたり、テントのシートにライターで火を付ける真似や自慰行為の仕草をしながら「風俗王だ」などと叫んだりしていました。また、3月8日には、街をさまよう少女たちに声をかけて、つながるための声掛け(アウトリーチ)の活動中に10人以上の男性たちが、Colaboの女性たちを囲み、活動できないようにすることさえもありました。

重要なことは、このように嫌がらせが激しくなっている状況でも支援を必要とする少女たちは後を絶たず、バスカフェには一晩4時間で約50人が訪れる日もあったという事実です。現実にバスカフェを必要としている少女たちがいるのに、バスカフェが不当な妨害により継続できなくなれば、このような少女たちに必要な支援を提供することができません。

 

4.接近禁止命令

東京地裁は3月14日、バスカフェへの攻撃を中心的に行っている男性に対し、Colaboへの接近や妨害活動を自ら行ったり、第三者に行わせること禁止する命令を出しました。これによって、中心的にバスカフェ攻撃を行っていた男性とその仲間は、新宿区役所で行われるバスカフェの半径600mに近づけなくなりました。裁判所が、男性たちの妨害行為の危険性を認定したということです。

2023年3月14日に開いた記者会見の様子

これは新宿駅や大久保公園などを含む範囲であり、このような広範囲の接近禁止命令が出たのは、バスカフェだけではなく、アウトリーチの活動を守るための判断を司法がしたためです。

接近禁止命令については各社が報道しています。

「Colabo」女性支援事業への「妨害行為」禁じる仮処分 東京地裁 バスを活用した女性支援活動に大声・撮影・卑猥な言動(TBSテレビ、2023/3/14)

女性支援活動へ「妨害禁止」 東京地裁、40代男性に仮処分(朝日新聞デジタル、2023/3/15)

女性支援団体コラボへの接近禁止 業務を「妨害」男性に仮処分(共同通信、2023/3/14)

 

5.都によるバスカフェ中止の申し入れ

ところが、攻撃者たちが行政に「Colaboに場所を貸すな」と連絡したり、「Colaboが通行妨害をしている」などと連絡している状況を受け、新宿区は東京都に「区民から区役所周辺の安全面を心配した意見が複数届き、今後騒動が大きくなった場合、庁舎管理にも支障が出る可能性がある」などとして申し入れを行い、それを受けた東京都はColaboに対応を求めていました。

そして、3月14日、接近禁止命令の発令を知る直前ですが、東京都から、Colaboに対し、「次回のバスカフェを中止にしていただきたい」と連絡がありました。

東京都は、中止の理由をこのように説明しました。

・今の状況でバスカフェを実施するのは危険だと考える

・警察に対応をお願いしていてもこの状況をどうしようもできないため、中止をお願いしたい

・彼らは面白がってやっている状況、対処することができない

・利用者の安全、区役所周辺の安全を守るための判断だ

 

なぜ警察も都も、嫌がらせをされているColaboを、支援を求めてきている少女たちを守ろうとしないのでしょうか?

彼らは「面白半分」ではなく、Colaboの事業を潰すために意図的にやっているのです。

また、妨害の中心人物は、自身のHPでも「料金をもらって凸(突撃)をやっている」と明言しています。

若年女性支援活動を自粛する前例ができると、彼らにとっては成功体験となり、今後もっと妨害は増え、深刻になるでしょう。

また、接近禁止命令が出たのは、これまで活動を続けてきた新宿区役所を拠点とする半径600mですので、この場所を動いてしまうと、接近禁止命令の効力が得られないどころか、妨害者たちが集まり、より危険な状況になることは容易に想像できます。

バスカフェは国や都が必要性を認識し、Colaboに委託している事業です。5月に成立した女性支援新法でも民間団体との協働がうたわれています。それにもかかわらず、行政が守ってくれないどころか、被害者であるColaboに活動の中止を求めるのは間違っています。

 

6.私たちが求めること

現在、Colaboは東京都と新宿区/渋谷区などと三者協定を結び、区からバスカフェの開催場所等の提供を受けています。2023年度以降は、委託事業が補助金化されるという報道がなされています。4月以降について東京都からは「補助金になると事業の実施主体が東京都ではなく、団体(Colabo)になるため、東京都として区に場所の貸し出し等について協力を依頼できなくなる」と聞いています。場所の貸し出しについては区の判断になると言われていますが、私たちは、来年度以降も、Colaboがこれまでと同じように活動できるように求めます。

東京都と新宿区は、声を上げる女性や若年女性を支える活動に対する攻撃に屈せず、妨害からバスカフェを守って下さい。

4月以降も、Colaboが新宿区役所前でバスカフェの開催を継続できるようにして下さい。

これからも支援を必要とする女性、困難を抱えた女性に向けた活動をしていけるよう、どうかみなさんの署名をお願いいたします。

 

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