孤立死産したベトナム人技能実習生グエットさんの無罪判決を求めます!

孤立死産したベトナム人技能実習生グエットさんの無罪判決を求めます!

開始日
2024年3月16日
署名の宛先
福岡地方裁判所 第4刑事部
現在の賛同数:7,149次の目標:7,500
今週は152人が賛同しました

この署名で変えたいこと

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事件の概要

 グエットさんはベトナムの貧しい家庭の出身で、技能実習生として日本で働き家族の生活を支えるために150万円の借金をして2023年7月に来日しました。母国であるベトナムの送り出し機関より来日前から「妊娠したら帰国しなければならない。」と言われていました。2023年12月頃、体の異変に気がつき、妊娠が判明。現在の交際相手の子どもではなく、来日前に交際していた相手の子どもでした。日本の受け入れ先である監理団体からも「妊娠したら仕事ができなくなるから帰国しなければいけない。」と繰り返し言われていたので、借金を残したまま帰国させられるのが怖く、自分を頼りにしている家族にも、交際相手にも、誰にも妊娠について相談できずにいました。

 2024年2月2日、グエットさんは普段通り出勤しましたが、腹痛で仕事ができずに、午前10時頃に退社します。自転車で帰宅途中、腹痛が酷くなって動けなくなったところに、通りかかった方が声をかけて下さり、家に連れて行ってあげると言われました。来日して半年ほどでほとんど日本語ができないグエットさんは、自宅までの経路を説明できなかったので、説明のしやすい交際相手の自宅まで連れて行ってもらいました。

 交際相手の家に着くと破水したのでトイレに行き、そのまま出産。生まれてきた赤ちゃんを抱きかかえても、顔は真っ青で泣きもせず、反応もせず、息もしていませんでした。グエットさんは失った命に対しての罪悪感や後悔など様々な感情が入り混じり、申し訳ない気持ちでいっぱいで我が子の顔を正視することができませんでした。赤ちゃんをそのままの状態にしておくことはできず、疲労困憊の中、大量の出血に見舞われながら、何度か気を失いながら、赤ちゃんを入れるものを部屋中探し回り、ようやく見つけたのがスーパーのビニール袋でした。赤ちゃんをビニール袋に入れ、持ち手は結ばずに抱きかかえて時々顔を見て泣きながらごめんなさいと謝りました。しかし、体力は限界にきていて、抱きかかえ続けるのがきつく、またベトナムでは遺体を床の上に置くことはタブーとされていることから、しゃがみこんでいたすぐ側にあったゴミ箱のゴミの上に置きました。彼が間もなく帰宅することも考え、現在の交際相手の自宅で前の交際相手との子どもを死産してしまったことを申し訳なく思い、彼に子どもの遺体を見せたくない気持ちもありました。

 夕方、交際相手が帰宅し、血まみれで倒れている彼女の状態を発見し、近くのクリニックへ連れて行き、そこから救急車で別の病院に搬送されました。この病院から警察に通報がなされ、その後、入院中に警察により事情聴取がされました。そして、死産から4日後の2月6日に死体遺棄の容疑で逮捕され、2月27日起訴されました。

 

私たちの考え

 グエットさんの孤立出産(死産)の背景には、「妊娠がわかったら、帰国しなければならない。」と言われていたことがあります。多額の借金を残し帰国させられることが怖く、そのため周りの誰にも相談できずに孤立出産に追い込まれたものです。また出産後大量の出血で何度か気を失ったこともあり、精神的にも肉体的にも過酷な状態の中でどうしたらよいかわからなったのです。したがって、赤ちゃんの遺体をビニール袋に入れ、死産した部屋のごみ箱に死産から8時間ほど部屋に置いていたことをもって「死体遺棄」として有罪となることはあってはなりません。

 現在日本では約40万人もの技能実習生を受け入れており、その多くは我々日本人の暮らしを支える労働力として活躍しています。しかし一方で彼らは職業選択や居住移転の自由など基本的人権が制限されており、国内外から「現代の奴隷制度」と批判されています。

 特に妊娠や出産という大切なライフイベントでもその自由が認められず、「妊娠がわかったら、帰国しなければならない」と言われている現状は深刻です。更に、この問題は女性の労働権及びリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する権利)を奪うだけでなく、出産や子育ての責任を女性一人に背負わせる日本社会のジェンダー不平等も露呈しています。

 グエットさんが有罪とされることで、技能実習生だけでなく孤立出産し死産した全ての女性が刑事罰の対象にされかねません。そのようなことは絶対にあってはなりません。私たちはグエットさんを無罪とすることを求めます。そして、彼女や同じような境遇に置かれた他の人々に対する社会福祉的支援と保護を強く訴えます。

 

 今すぐこの請願書に署名してください。

 

 私たちは同時に以下の5団体による紙ベースでの署名活動も立ち上げています。Change.orgでの署名と紙ベース署名とを合わせて裁判所に提出いたします。重複を避けるために、署名はこのChange.orgか紙ベースのどちらか一方でお願いします。

 

署名集約先:ベトナム人技能実習生グエットさんの裁判を支援する会

〒812‐0017

福岡市博多区美野島2‐5‐31 美野島司牧センター気付

電話 090-7450‐9805(井上)

FAX 092‐821-7292

Eメール inoueym21@yahoo.co.jp

 

呼びかけ団体 (2024年3月24日現在)

〇アジアに生きる会・ふくおか

〇コムスタカ-外国人と共に生きる会

〇外国人技能実習生権利ネット・北九州

〇社会福音ネットワーク・福岡

〇美野島司牧センター

 

~グエットさん裁判支援のための寄付のお願い~

グエットさんの支援のため、裁判費用(弁護士費用や実費等)、保釈金、釈放後の就労生活支援等が必要となります。

そのための支援金の寄付を募ります。是非ご賛同いただき下記の口座への送金をお願いします。

 郵便振替 外国人技能実習生権利ネット・北九州 01750-8-84519

今週は152人が賛同しました
現在の賛同数:7,149次の目標:7,500
今週は152人が賛同しました
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意思決定者(宛先)

  • 福岡地方裁判所 第4刑事部